おおたまラジオ

可哀相じゃない!

小論・雑談

なぜ、おおたまラジオは挫折したのか

最後にラジオを配信してから半年が過ぎようとしています。 およそ一年弱、月一ペースで配信をしていた私たちがなぜ沈黙をせざるを得なかったのか。 これは内省的な文章でしかありません。 まず前提として、これまで依存していた配信環境のサービスが終了して…

おおたまラジオ第10回 突発的超雑談/谷川ニコ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』喪157感想

政夫:一応第10回と銘打ちましたけど、今回は本来ならば古市さんの『希望難民ご一行様』をもとに読み解いていこうかなという流れだったんですけど、今日はちょっと違うということですよね。 希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新…

SNSとクラスタ化に伴うフィルターバブルについて

政夫:ポッドキャスト、地味に更新しているじゃないですか。 podcast-is.seesaa.net ろこ:はいはい。 政夫:第7回のスロウハイツの回をちまちまと更新している(笑) で、僕のおおたまラジオツイッターアカウントでは、ろこさんがポッドキャスト化したリン…

『revisions リヴィジョンズ』感想 ハードな世界を生き残るには主人公であるべきなのか

谷口悟朗監督作『リヴィジョンズ』を観た。 revisions リヴィジョンズ BD-BOX [Blu-ray] 出版社/メーカー: エイベックス・ピクチャーズ 発売日: 2019/06/28 メディア: Blu-ray この商品を含むブログを見る よく出来た群像劇だと言えるのではないだろうか。 …

『ゆるキャン△』感想 ゆるいからこそ担保される多様性

私の基本的な『ゆるキャン△』感想の文脈は以下にある通りであるので、本記事はその総括という名の補足です。 ゆるキャン△ 3 [Blu-ray] 作者: 大塚明夫 出版社/メーカー: フリュー 発売日: 2018/07/25 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (2件) を見る f…

相対化していく途中で自分探しが止まらない 『ブリグズビー・ベア』を添えて

ろこ:こんばんは。第8回。モヤっとしますね。番外編を聴きましたよ。 futbolman.hatenablog.com 政夫:ありがとうございます。 ろこ:なんすか、鋭いパスというか、受け手を全く考えていない。 政夫:鋭いパス(笑) 番外編は、今の時代的に居場所を変えて…

自分を変えるか、世界を変えるか。いや、居場所を変えろ! 異世界転生と『宇宙よりも遠い場所』と『ブリグズビー・ベア』

こんばんは。 おおたまラジオ番外編です。 2019年に入ってから、える・ろこさんと毎月一度はおおたまラジオをやっていきたいよね、というのを隠れテーマにやっているんですけど、映画を立て続けに傑作を2本を観て、一人喋りの意欲が湧いたというか、今月のお…

『ゆるキャン△』感想 自己完結中のソロ充の志摩リンよ、どこへ行く?

まったりと『ゆるキャン△』を観ている。 ゆるキャン△ 1 [Blu-ray] 出版社/メーカー: フリュー 発売日: 2018/03/28 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (9件) を見る 文脈は以下の1話感想記事で概ね語っているので、そちらを先にどうぞ。 本当は國分功一…

フットサルのポエム化と観測位置の苦悩

政夫:フットサルのポエム化の話をしてもいいですか。 ろこ:いいよいいよ!それは。 政夫:分かるんですよ。フットサルの実況ツイートって単語、単語、単語みたいになっちゃうじゃないですか。在原さんとかがやっていたのはハッシュタグでタグ付けするとい…

『ゆるキャン△』第1話「ふじさんとカレーめん」感想 自己完結しているソロ充の現在地

政夫:『ゆるキャン△』第1話を観たという感想を話したいと思います。 ろこ:またアニメかよ… 政夫:いや、やろうって言ったのろこさんですよ(笑)積極的に動いたのは。 ろこ:いや。確認してください。あの、話せる強度をね。 政夫:僕は第一話しか観ていな…

宇野常寛編『PLANETS10』を読解して『PLANETS11』を予想する

本稿は『PLANETS10』の一部の文脈のみを恣意的に取扱い、それを読解していくことで次号の『PLANETS11』への足掛かりといった予想を膨らませる記事である。 手掛かりは『PLANETS10』で提示されている。 PLANETS vol.10 作者: 宇野常寛,家入一真,イケダハヤト,…

おおたまラジオの未来 俺たちが幸せになるには

ろこ:今年どうだったか…ラジオが走り始めたからね。俺の中ではやっぱり。 政夫:エポック・メイキングですね。 ろこ:そうだね。結局、自意識の話をしているけど。 政夫:俺たち自意識ボーイズとしてはね。 ろこ:反省とかするの? 政夫:反省…んー。 ろこ…

『ボヘミアン・ラプソディ』感想 現実/虚構で現実に耽溺しきったフレディと虚構に救われたオタク(『SSSS.GRIDMAN』を添えて)

政夫:スタートに語り難いと言ってしまった『ボヘミアン・ラプソディ』の話をしましょうか。(昨夜に)観て来ましたよ。ろこさんはいつ頃行ったんでしったけ。 ろこ:先週くらい。 政夫:率直な感想をまずやりましょうよ。どうでした? ろこ:俺は好きよ。め…

『IPPONグランプリ』くっきーの発見/『水曜日のダウンタウン』の「モンスターハウス」の観方が分かってきた

・年末だなという実感が湧くのはお笑い番組の特番を観ている時だったりする。 最近放送されたIPPONグランプリの恒例問題「写真に一言」で、野性爆弾のくっきーがハマれなかったのが意外な発見だった。 「写真」にライドする秋山などのタイプだと勝手にカテゴ…

銀杏BOYZに捧げる愛と涙の語り

政夫:銀杏のLIVE行ったという話聞かせて下さいよ。 ろこ:政夫君は銀杏どれくらい知っているの? 政夫:高校時代、K君という子が銀杏好きだったのは覚えています(笑) ろこ:そんくらいか(笑) 政夫:そうです。K君は軽音部所属で。 ろこ:銀杏ってバンド…

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』を語りました

政夫:『青ブタ』4話~6話まで観たんですか?古賀朋絵回ですよ。 ろこ:はい。観ました。 政夫:どうでした。 ろこ:んー。んー。観たのが日曜の夜で、今日は土曜日じゃないですか。あとで話そうと思ったんだけど、銀杏BOYZのLIVEに行ったんですよ。なので… …

映画を観に行く友達が少ないんですが

政夫:俺の悩み聴いて貰ってもいいですか。 ろこ:急に(笑) 政夫:あのー、映画を見に行く友達少ないんですよ。切実な悩みで。 ろこ:これ共感してしまうんだけど。 政夫:マジっすか。俺、二人しかいないんですよね、映画観に行ける友達。 ろこ:ちょっと…

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』を語る

政夫:DM来てビックリしたんですけど、『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』を観ているらしいですね。 ろこ:それは3話まで観たよ。面白くて。政夫くん観ているかなって。 政夫:マジでビックリしましたよ。なんで、ろこさんが『青ブタ』観てんの…

バンクシー問題と美術教育どうなっているんだ問題

政夫:芸術の秋ですよね。秋といえば。僕らの語り口からして芸術とは程遠いような、そんな知性やセンスの欠片もないと思われると思うんですけど、僕はともかくとして、ろこさんは本当に芸術肌というか天才肌というかハイセンスの塊というか。芸術の問題をバ…

寿命論にノスタルジーを添えて/フットサルというコンテンツの現状

政夫:ろこさんがこれから話すのは好きであるからこそ、苦しくなってしまった男の末路というか断末魔ですよね。 ろこ:先に結末言わないで(笑)でも付け加えると、知的生産というかビジネスの世界でいうと。最近、落合陽一の動画をよく観ているんですよ。 …

山口つばさ『ブルーピリオド』が描く共感と体験

政夫:山口つばさの『ブルーピリオド』っていう漫画がありまして。これ、去年くらいから友人にオススメされていて。この『ブルーピリオド』が『桐島、部活やめるってよ』のアンチテーゼなんですよね。 ろこ:おー、大きく出たな。 政夫:どういう話なのかと…

生態系における人間を観察者として捉える

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫) 作者: 谷川流,いとうのいぢ 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2003/06/01 メディア: ペーパーバック 購入: 20人 クリック: 1,535回 この商品を含むブログ (1478件) を見る 早い話、人間原理である。 生態系とは生物…

自然と人工の二元論からの解放

しばしば自然が人工や人為と対立する概念として挙げられる。 一方で、環境は固定的な実態を意味する概念ではなく、流動的な状況を示す。 自然は、主体が何であるかに関係しない概念であり、環境は、主体としての人間や生物に依拠した相対的な概念だ。そのた…

幸福の定義に関する中間報告

幸せとは何だろうか。 幸せの定義とは人それぞれだ。 カネで買えると言う人もいれば、カネでは買えないという人もいる。 時代によって価値観や倫理観は違うが、一般論として語るならば、好きな人と一緒になり、子どもと共に成長していけるような人肌の温もり…

麻耶雄嵩『友達以上探偵未満』感想 新世界へ行け少女たち

友達以上探偵未満 作者: 麻耶雄嵩 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/03/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る 麻耶雄嵩にしては普通である。 しかし、新しい。 世界を壊し、尽く読者を素晴らしく裏切ってきた作者・麻耶雄嵩にして…

ブログって

時々ブログを書いていて思うことは、別にブログという形態に拘らなくてもいいんだろうなと。 書くのが滅茶苦茶好きだとしてもだ。 ツイッターよりも長い文章を書かないと内容が詰められないからブログをしているだけで、他の表現方法があれば迷わずそちらに…

志村貴子『青い花』 壊れてしまいそうな閉じた世界

青い花 Blu-ray BOX 出版社/メーカー: メディアファクトリー 発売日: 2013/09/06 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (15件) を見る アニメ『青い花』を観た。 百合とか分からん身分であるにしても、志村貴子の作品で繰り広げられる世界は徹底的にマイ…

『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている12巻』 比企谷八幡のジレンマ

futbolman.hatenablog.com 本記事は上記のリンク記事の補論として書かれたものである。 その前提で展開されていくものであるから、ご容赦いただきたい。 12巻の終盤にて、本作のトリックスターであり、唯一の贔屓目ではないバランサーとして、また外部の視点…

ニュータウンの歴史から多摩ニュータウンをみる

甦れニュータウン―交流による再生を求めて 作者: 福原正弘 出版社/メーカー: 古今書院 発売日: 2001/10 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 14回 この商品を含むブログを見る 地区計画とは、生活に身近な地区の課題や特徴を踏まえ、住民と市が連携しなが…

オカヤイヅミ『ものするひと 1』感想 普通コンプレックスと同調圧力なんて吹き飛べ

ものするひと 1 (ビームコミックス) 作者: オカヤイヅミ 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/03/12 メディア: コミック この商品を含むブログを見る 「読んで欲しい」と言われ、友人から貸して貰った。 良く出来ている作品だ。 友人は「雰囲気が好み」…