フトボル男

Time waits for no one ← ( ゚Д゚) ハァ?

セビージャ対レアル・ソシエダ ポゼッション50:50

久しぶりに観たセビージャの試合。ナスリのポジショニングが修正されていたのが好感度高い。ナスリ依存のボール循環を改め直したというか、彼の位置がエンゾンジと並列になって低すぎて詰まる場面から、どのように相手の列を突破するかというビジョンを見詰めなおしたサンパオリ。いつから改善されてきたのか気になるところですが…。解説の都並さんは「(ナスリに関しては)シーズン当初の形に戻した」と言っていましたが、3CBではなくて4バックだったというのもありそう。

地味にGKのビルドアップ能力対決となった今カード。軍配はルジ。リコも上手くなったのだけどね。CBの動き直しを含めて、ルジは1~2手先を読んでビルドアップして相手を動かしていたのが好印象。

前半は以下のように。

セビージャ対レアル・ソシエダの前半を観たよ。433のミラー。運ぶドリブルからの壁パスの有効性。前プレに対してリスク回避の外→外ではなくて、中央を経由するリスクありの大きいリターン=収縮から外のの有効活用でボール前進。キーワードはピボーテ脇とGKの足元(前プレ急所の逆SB込み)— 政夫 (@glasses505) 2017年5月6日

どちらもボールが愛しいチーム。相手攻略のビジョンとして、ピボーテ脇から、セビージャは溜めて裏抜け。ソシエダはサイドからの崩し。オヤルサバル+オドリオソラの質でエリア内にIH絡めてニア、中央、ファーの三点作り。ソシエダは、このデザインがジレンマになった前半…— 政夫 (@glasses505) 2017年5月6日

ソシエダのプレッシングの過程で、ボールサイドのハメ方としてピボーテが外に出たら逆IHはチェーンを意識した絞りをしないといけないけど、対面の相手が気になるから大変。マドリーなら2CH化する場面でも、ミラーだから人を見る意識が強い前半。1stディフェンスの設定と追い込み方は興味深い— 政夫 (@glasses505) 2017年5月6日

特に、右からの攻めが多いソシエダはIHのシャビ・プリエトが高い位置を取って、WG-SB-IHで三角形を作るので、その裏をイジャラメンディが出張しないといけない。逆IHが絞って底のスペースを埋めることが必要。CBが縦ズレやエントレリネアスなフランコバスケスに付くとCB間がアレ pic.twitter.com/jRfC2KzEtP— 政夫 (@glasses505) 2017年5月6日

ビトロが外張りではないのも効いている。サラビアよりも中に入っていく。中だからパラレラが効果的になるし、SB-CB間を広げて、ビトロの質orフランコバスケスが絡んで三角形。ソシエダのCBはSBのカバー位置を取るからバスケスを高い位置で浮かすこともできる。HSレーンの使い方の一つ— 政夫 (@glasses505) 2017年5月6日

ソシエダとしては、ファンミがサイドに流れず、CBとのバトルに負けているからピヴォ当て要領の前進の起点が作れない。ただ、ゴールに直線的でありたい+右からのクロスの枚数確保の意識が強いから仕方ないのかなと。WOWOWの実況さんにも言われるレベルだからだいぶキツイけど— 政夫 (@glasses505) 2017年5月6日

後半から、サラビアのプレーエリアを広げる。逆サイド出張も有りで、数的優位を作ってミラーを剥がそうぜ!狙い。

一方のレアル・ソシエダは、ベラのプレーエリアを修正。右に比べて、左が定まっていなかったので、SBを上げてベラをHSレーン~エンゾンジ脇で活動させることに専念。WGの列移動からボールサイドに流れることはベラだけではなくて、オヤルサバルも流れの中であったけど、左サイドは外のレーンが効果的ではなかった。それはスルトゥサの位置取りが関係しているのだけど。レアル・ソシエダのバランス的にスルトゥサが低い位置でプレー(ビルドアップに関与+リスクマネジメント)なので、左サイドの1列目~2列目間の距離をどうするか?そこでベラの位置取りを修正して、エントレリネアスで前進の起点を作ろうか!→ユーリの押し上げに期待した采配。

エンゾンジの両脇をWGなのか?IHなのか?問題をエウゼビオメリハリをつけるように動いてきた。そこにファンミがCBとの勝てないバトルに固執しないで、エンゾンジ脇に降りてくるように。偽9番的なプレーエリアに修正。

城福さんの著書で「ハーフタイムに監督が使える時間は4分未満」という記述があった。サンパオリとエウゼビオがそれに符合するかは分からないけど、後半に表れた修正を4分くらいの時間で浸透できるのかという疑問。選手の戦術理解度の高さもあるのだろうけど、修正力の高い試合となっていた。

カナレス投入後でエンゾンジを釣り出して、IHorWGでエンゾンジが空けたスペースを狙ってサイドへ。人の誘い出し方とスペースの使い方はリーガトップクラスだと思う。

個人的に、スルトゥサの退場は仕方ない。ネガトラでイジャラメンディの空けたスペースを絞らないといけないので、一枚イエローが出た時点で狙われる。そこをピンポイントで攻撃できるドリブラーはセビージャにいるし。中盤3枚のチェーン意識を逆手にイエローを誘発させた上手さとも言える。右IHを高くしている構成から、スルトゥサが割りを喰うのは当然で。

終盤のセビージャの猛攻について ペナ幅内中央集結に対して横幅を取るシステムは取れていたけど、右SBがメルカドではなくてマリアーノならば…というシーンはこの試合全体で散見された。彼の質的不在がダメージだった。丸っきりメルカドが駄目だったというわけではなくて、走路のオプションもあったから、ボールホルダーに対する選択肢を作っていたので。ただ、最終局面での質は物足りなかったのも事実。

良い試合でした。