おおたまラジオ

しまいには世の中が真っ赤になった。

ニコ生、Fリーグはじめたってよ

今年からフットサル観戦を始めた私ですが、絶賛フットサル漬けとなっています。残念ながら、会場に足を運んだのは6月に都リーグ2部に観戦に行ったのが最後となってしまっています。その時は、パパさんたちが休日に妻子の応援を受けながら試合を行って、終了後には「今日、どうだった?」「あまりシュートを打てなかったよね」みたいなほのぼのとした夫婦同士の反省会の光景を観た際には、人間としての分厚さを見せ付けられたような気もしますけど(笑)カテゴリーは問わずに近々また観戦に行く予定です。

 

 

2017年9月8日にニコ生がFリーグの放送を開始しました。共同開催試合でカードは、デウソン神戸湘南ベルマーレシュライカー大阪エスポラーダ北海道。どちらも試合展開は、スコア通りの差が表れた結果となりましたので、手に汗握るような接戦では無かったのは事実です。

本来なら、マッチレポを書いたりしたいなと思うのですが、どんな方向性や書き方が定まっていないので今回もパスです(笑)

なので、本記事はニコ生の初の試みとなったFリーグ放送の特徴を纏めようと思います。

気になった点としては、Fリーグ潜在的視聴者数の可視化が出来たこと。私が入場した時は、アリーナ最前列でおよそ20000人が視聴していたようです。これはAbemaTVと同様に会場までには足が伸びないけど、「放送していれば気になるよね」や「フットサル観戦って興味ある」層がある程度居るということです。

試合中に弾幕コメントが流れるのはニコ生ならではの特徴でしょう。フットサル観戦初心者(初めて観たという人もいたようです)からフットサルファンまで、幅広い層が視聴していたのがコメントの内容から分かりました。

「フットサルってスピード感あるね」

「バスケの足バージョンみたいな感じだよ」

「(PPって何?パワープレーって意味なんだ!)じゃあ、PPってのを見たかったなー」

「セットの組み方に問題があるでしょ」

「でも、クワトロセットは崩せないでしょ」

この辺のコメントはあくまでも一部ですが、AbemaTVと同じようにフットサル観戦者同士で意見交換が目立ちました。特に、フットサルファンが観戦初心者に対してコメント上で選手紹介やルールの説明を行っているのが印象的で、「みんなで楽しく盛り上がろう」という連帯感が生まれているように思いました。

話は逸れますが、以前Twitterで話題になった「芸能人がサッカー好きとしてアメトーークのように『サッカー好き芸人』とパッケージ化されないのは、サッカーファンがミスに寛容では無くて排他的だから」という意見がありました。芸能人の誤った知識や言葉のチョイス、元より(嫌いな言葉ですが)ニワカに優しくないためからか、サッカーファンが攻撃的に反応してしまうからと。

決してサッカーファンとフットサルファンを二分するわけではありませんが、少なくとも今回のFリーグ放送に関しては「一緒に観ているのだから視聴者同士がサポートしあうことで、より楽しもう」というような雰囲気をコメントで作っていたのが印象的でした。排他的ではなくて、手を差し伸べるかのように。中には嘘を言って混乱させるようなコメントもありましたけどね(笑)すぐにきちんとした回答が流れていたのでセーフでしょう…優しい世界でした。

試合中の弾幕コメントは、正直邪魔なシーンもありましたが(設定で消せます)、このような遣り取りが、良い意味で軽いノリで行われるのはニコ生の強みではないでしょうか。

しかし、視聴者数に比べるとコメント数が少ないのも目立ちました。勿論、初めて観戦した人が実況を入れる間が掴めなかった可能性もあるでしょう。ただ、これはフットサルがトランジションが多く、展開が目まぐるしいこともあり、専門性の高い実況を挿む合間が無いというスポーツ性が反映されたようにも思えます。プレーを追い掛けるのに集中すると、手が動かないみたいな。もう次のプレーに切り替わっているみたいな。

一つ一つのプレーが、スピード性の高いフットサルの試合の中にはすぐに消費されてしまいますが、そのプレーの細部には物凄い量のデータが含まれているという点は見逃せません。そういった細かさが好きな人もいるでしょう。だから、元フットサル日本女子代表監督の在原正明氏がTwitter上で行っている動画解説(勉強になります)のように、色々なところで頻繁に行われたらフットサルに魅了される人が増えていくと思います。そのためには指導者さんたちが内輪だけではなく、多くの人への情報の開示が必要になったりしますが(そもそもフットサルの普及は偉い人の仕事でもあったりするので)、「なんで俺たちが抱えているチームのみならず、そこまでやらないといけないの」となるのは当たり前なので難しいですよね。動画サイトを漁ればその手の動画は落ちていますが、そこまでに手が伸びる層がどれだけ居るのか?という意味では、気軽にチェックができるし流れてくるTwitterは動画解説(の普及)には向いていそうですね。でも、権利問題はどうなんでしょうね(笑)

 

問題点もありました。デウソン神戸湘南ベルマーレの時が顕著でしたが、カメラワークが辛かったです。ボールホルダーに寄りすぎて、他のFPの動きを確認出来難かったです。ボールプレー以外にも楽しみがあるのに勿体無かったですね。その後にはカメラワークが徐々に修正されていきましたが。

また、タイマーとファウル数の表示無しは、今後もFリーグを放送する予定とのことなので急務の対策が必要だと思います。

実況・解説無しで、場内の音声のみ配信というのは新鮮でした。サポーターの応援や選手同士の掛け声は、会場に足を運んだ人のみが得られるサービスだと思っていたので。ただ、初めてフットサルを観戦した人も当然いたので、実況は選手の紹介や区別化への助けになる面がありますから、その点では観戦初心者には不親切だったかもしれません。でも、コメント上の遣り取りで補完されていたケースも多少あったので、一概に実況が無かった点について「優しくなかった」とは言えないかもしれませんが。

AbemaTVのクオリティ(特に解説、画質)を考慮すると、ニコ生は改善点が多くありますが、AbemaTVやJスポで放送しないカードをやってくれたのは素敵なことで。

今後もニコ生で放送するとのことで、Fリーグを観る機会がさらに増えるようです。たまたま、今年からハマった私としては幸運なことに環境整備が進んでいますが、課題はあります。

前述のことから、番組終了後に取ったニコ生アンケは「とてもよかった」が52%という結果でした。この数字にはサービス環境のみならず、試合展開も一方的だったこともあると思います。もっと僅差の接戦だったならば、より数字はポジティブなものだったかなと。ただ、これからニコ生のサービス面が向上していくと思われるので、そこに対する不満があった人たちもプラスに変換されていくから数字は上がっていくでしょう。あとは試合面です。些細なアンケ結果かもしれませんが、視聴者の満足度が可視化されるという意味では面白いので、試合でコンテンツ力を誇示して欲しいと思います。