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アルゼンチン代表がくるってよ。でも、ここがヘンだよね?

www.jfa.jp

フットサル観戦を始めて半年が経ちました。Fリーグを主として週末がとても楽しい。本当に楽しい。

この半年間、私のようにフットサル観戦にハマるようにあれこれ布教をしてきましたが、正直その成果は芳しくないです。残念ながら「観る」スポーツとして認識されていないということでしょうか。

そんな時に大きな広告塔になるのが代表戦です。

アルゼンチン代表がくるってよ。とても楽しみです。

さてさて、アルゼンチンのフットサルはどんな感じなんでしょうか。全く知らないので想像が膨らみます。どうにかスケジュールを調整して、現地に足を運びたいと思っています。フットサル日本代表サポーターも気になりますから。

 

【ここがヘンだよ日本サッカー協会

とても変だと思います。

未だにフットサル日本代表の試合を観たことがありません。

この前、AFCの予選が行われていましたが、残念ながら映像配信などはありませんでした。

知り合いに「ブルーノ・ガルシアの日本代表はどんな感じなんですか?」と訊かれたことがあります。

とても困りました。分かりません。試合を観たことないので。というか試合をやっていないので。

メディアの露出度的にミゲル・ロドリゴは知っていますが、ブルーノ・ガルシアは分かりません。

代表戦はいつぶりなのか?

国内での代表戦は2016年4月以来とのこと。

1年半も空くもんなんですね。変じゃありませんか?

競技人口やFリーグの集客を考えるにしても、代表戦以上の露出は無いと思います。その競技に詳しくなくても国を背負った自国の選手を応援することは珍しくありません。オリンピックとかそうでしょ。

しかも、対戦相手がアルゼンチン代表ですよ。これ以上の広告塔は無いと思います。フットサル観戦にあまり興味が無い人たちでも、世界王者が来日して代表戦を行うなんてスケールのデカさは想像が尽くでしょう。アルゼンチン代表が世界王者だと知らなくても、南米だから普通に強そうって思うでしょ。

上手いことメディアと連携をして調整していって欲しいです。

 

てっきり代表戦の少なさはW杯を逃した代償なのかと思ったこともありました。体制への移行とかにも時間が掛かるでしょうし。

しかし、W杯を逃したら、当然のように代表強化の声が大きくなるものですよね。イラン、日本がアジアをリードしていた構図が変わろうとしている最中、その結果による危機感は肥大化していくものでしょう。

違いしました。

【独占インタビュー(3)】「日本の強化体制は遅れをとっている」ブルーノ・ガルシア監督が感じた最大の課題とは。 | FutsalEDGE

ただ、アジア全体の底上げが進む中、日本の強化体制は遅れをとっていると言わざるをえません。私が就任することは、新しいプロジェクトの第一歩なのです

 まずは、最低でもFIFAが定めるインターナショナルブレークには試合をもっと組むべきだし、イランやアルゼンチンがやっているように、それ以上の試合数をこなしてどんどん力をつけていかなければいけない。サポーターを増やすためにも、公式戦は大きな意義を持っています

 

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現代表監督がぶっちゃけるほどに体制は不可思議なものらしいです。

Fリーグの公式サイトを眺めると、「この時期に代表の短期合宿をやっている」のに驚かされたことが何度か。

合宿は組むけど、試合の予定は無いよ。変な話ですが。

代表として評価される場が設けられていないって。

そして久しぶりの国内での代表戦があります。選手、サポーターともに熱量はとても高いと思うのですが、この熱が広く届くにはどうすればいいのでしょうかね。私のように今年から、AbemaTVでのFリーグ中継で初めてフットサルを観始めた人たちもいるので、潜在的視聴者は少なくないでしょう。

ネット中継が豊富なので現地に赴くかどうかは別の話になってしまいますが、これらの層全体を取り込めるほどのブランド力はあると思います。

【現地記者対談】「日本代表の活動回数は絶対に増やさなきゃいけない」(河合拓×北健一郎) | FutsalEDGE

河合拓:あとは代表活動をどうやって増やしていくか。そこは日本が一番抱えている問題だと思います。アジア選手権で優勝しても、連覇しても増えない。ワールドカップ出場を逃して危機感を覚えるかなと思ったら、それでも増えない。なかなか難しいんでしょうけど。

 

北健一郎:(略)日本サッカー協会フットサル日本代表を、どういうスタンスで強化していこうとしているんでしょう。

 

【世代交代は?】

 話は変わりまして。

Fリーグを観て率直に思ったのが、選手の年齢層が高いってことです。対照的に若手の薄さです。

それはFリーグ黎明期以降から活躍している選手たちが核となっていることを表しますが、日本フットサル界的にはそのサイクルで良いのか?って。勿論、長くスター選手たちが君臨することは素晴らしいと思います。それほどまでに圧倒的でリードしてきた証明ということですから。

しかし、競技全体を考えたら若手の台頭、下からの突き上げがあってこそだと思います。

例えば将棋界では藤井四段が話題になりましたが、羽生世代が若手に脅かされています。今は竜王戦の最中ですが、羽生棋聖のタイトル保持数が一冠という事実は大きく将棋界が動いている証拠ではないでしょうか。

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ブルーノ・ガルシアは世代交代について、日本代表の核をなす選手は大きく変化することは無いと言っています。U-25という試みを行ったりと試行錯誤した中での発言ですが、若手に与えられる場の難しさでしょうか。そのまま競技フットサル界の育成の話に繋がりますが、強化体制に疑問を投げかけた現代表監督は、日本のフットサルの特徴にも言及しています。

【独占インタビュー(1)】「日本代表には“空白の世代”がある」日本代表ブルーノ・ガルシア監督が描く再建プラン。 | FutsalEDGE

『日本代表のメンバーは大きく変わっていない』という印象を持っていました。これは日本に来て初めてわかったことですが、日本では20代前半の年齢層が“空白の世代”になってます。20代前半になれば、主力選手として試合に出ていてもおかしくありません。スペインやブラジルで“若手”といえば、20歳以下の選手のことを指すのが常識です。しかし、日本では20代前半になっても若手とみなされてしまっています。Fリーグの試合でも、緊迫した場面では、どうしてもベテランに頼る風潮が強くて、若い選手は信頼されていないのか出てきません。

 

次のW杯までを逆算すると、今から大きな舵を取るにはあまりに大きなリスクが掛かります。既存の戦力での熟成を図る方針は間違っていないと思います。その場が無いのは致命的ですが。

Fリーグの実況や解説を聴いていると、高校サッカーからフットサルに転向した云々を耳にする機会が多かったように思えます。ゴレイロも含めて。18歳まではサッカー漬けで、そこから競技フットサルに取り組むとなると、ブルーノ・ガルシアの言う「スペインやブラジルでの若手」としての期間はあまりに短いものです。

サッカーとは別物の競技として身体に染み込ませ、先輩たちとポジションを争いながら試合に出る機会を掴むとなると、20代前半はあっという間に過ぎてしまうかもしれません。ただでさえ、アスリートの選手生命は短いです。今季から現役復帰した湘南ベルマーレの横澤選手という例もありますが、選手としての経験値とピークを迎えるまでの準備が整え辛いと思います。

実力がものをいう世界ですからアンフェアとまでは言いませんが、この環境では若手が競争に加わるまでのアドバンテージの差がとてつもなく大きいように思えます。その中でもフウガドールすみだの清水選手のようなスター候補といった飛び抜けた若手というのは出てくるものですが。

ただ、原石を拾う網目が拙いままは不味いでしょう。

日本サッカー協会がどのようにフットサルを強化していくのか。サッカーだけではなく、フットサルへの道を舗装していく重要性。育成年代からの定着と競技性の共通理解をお上の声で一本化していくためには、それこそオシムのように「日本化」を掲げていくようなコンセプトとサブコンセプトの集積が欠かせませんが、日本サッカー界ですらその辺の進歩は上手くいっていません。

結局、付いて回るのは金の話。金です。世の中、金。フットサルは「サッカーよりも稼げないから」に終始するのは残酷です。

フットサルに携わってきた方々の苦労の一端が窺い知れます。どうにかならんものか。