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フットサル日本代表vsアルゼンチン代表 ウィークサイドの徹底とピヴォ当て

2018年1月25日 日本vアルゼンチン

2-4で敗戦。

アルゼンチンは例えると、サッカーのシメオネアトレティコみたいだった。

日本は3-1セットとクワトロセット。積極的にセットを入れ替えてプレーリズムを保つ狙い。一方のアルゼンチンは身体が重そうで、来日後もどうやら練習は一回しかしてないとかたまげた情報も。観光を楽しんでいて何よりだけど。

 

この試合の気になった大きな点を二つに分けて書く前に小噺を一つ。

3-1セットの日本の特徴として、ピッチ幅を目一杯使えるシーンでボールを迎えに行くのが多かった。パススピードの問題もあるし、迎えに行き方が真横というのも悪癖。相手のDFのスイッチになってしまうから。ある程度の角度は欲しい。段差を意識するならば尚更。3-1は3レーンを大きく使えるメリットがあるのに、それらの問題があるために結果的に日本のOFもアルゼンチンのDFもコンパクトになる。DFとしては中を切りつつ、外への準備をしている。それが自らDFの網に飛んでいってしまうように助けになっていた節はあった。

しかし、全部が全部、迎えに行くのが悪い訳ではない。足裏で舐めてDFの門を通すバルサのホセリートの受け方をみても、迎えに行くシーンはある。ただ、タッチラインを踏んで準備しているのは絶対にある。それこそヨハン・クライフがWGにはタッチラインを踏んでスパイクを汚せと言ったように。足裏で舐めて真横ではなく斜めであるからこそ、門の先にいる味方への角度が出来るのもある(その前にはカーテンとの組み合わせとホセリートが左利きというのは重要なポイントだけど)。

その点、日本はサイドからサイドへの展開でボールを迎えに行きがち。ピッチ幅広く使えていない部分でもあるし、相手のDFとの距離を自ら縮めているから選択肢とスペースが削られてしまっている。

それだけではなくて。例えば。

  • 後半残り4:22 3-1の日本の保持。ミドルゾーンの攻防で、森岡がボールを迎えに行かずにピッチ幅を使った受け方をしたシーン。相手のフィクソを釣る逸見の動きもあって、森岡が突破すれば縦には広大なスペースができている。チームとしての共通理解があるシーンだったが、ここの1v1を許さないのはDFとして流石というべきか。森岡の仕掛けに対するボールへのアタックの仕方。DFの間合いの詰め方、森岡が晒している右足でボールを運ぶ瞬間に、DFの足がガブっと出るような強さ。サイドの1v1で殆どやられなかった粘り強いアルゼンチンのDFには室田や逸見も抑えられていた。

 

 

【OF/DFにおけるウィークサイドと時間の違い】

 

アルゼンチンのウィークサイドの使い方はOF・DFともに1手先の世界が見えているように映った。特にバックドアの点で。

アルゼンチンと日本では流れている時間が違うのではと思った。ポイント毎の予測によるものだろうか。OFのウィークサイドのバとDFのカバーリングが顕著だった。

アルゼンチンの先制点のシーン。開始7秒。これが日本的には厳しかった。スコア優位と戦略が固まってしまった気もする。

  • キックオフ直後のバックパスを受けた5番から、7番へ。まだ7番の足元にボールが入っていない横パスの途中でウィークサイドの10番はバに入っている。仁部屋の対応は7番に入った瞬間のボールの角度からウィークサイドへのバだと認知して戻ろうとするが、仁部屋がボールから目線を離してマークする相手(10番)を見た時には、既に10番の方が仁部屋の位置取りよりも先に抜けている。浮き球を確認しつつ、スペースに戻る仁部屋はゴレイロと連携して、コースを切るように10番に対応するが、浮き球処理そのままファーストタッチで躱す相手10番のテクニックが光った。そのままゴール。

シュート自体は甘いのでは?という意見も。関口の準備含めた対応よりも、仁部屋の股下を抜いたシュートを褒めるべきなのかどうかはよく分からない。しかし、ウィークサイドのバックドアは明らかにアルゼンチンのオプションの大きな一つで、その後も再三と同じような形を作っていた。

バの意識が強いのは明らかで、ポジショニングがウィークサイドにしてはやや高いシーンもちらほら。勿論良い面だけではない。そのデメリットとして、日本のプレッシングを回避できずにボール保持が詰まったアルゼンチンとしては、ウィークサイドが高い位置から降りてサイド埋めてボール保持者に顔を出す必要性があるシーンも、日本のウィークサイドのDFを含めた1列目で消していた。

アルゼンチンのバについては前半途中から関口のカバー、後半からはイゴールのカバーが目立っていたように修正の速かった日本。3-1でのプレス回避が全く出来なかったアルゼンチンは、ゴレイロからだけではなくシンプルに長いボールを使うのも駆使。シンプルなんだけどアルゼンチン級となると面倒臭いのは確かで。ハッキリと捨てられる明快さと浮き球の精度と処理は脅威的だった。

 

  • 16:21~ 日本のクワトロに対するアルゼンチンのDFが見事。アルゼンチンのゴレイロからのロングスローからの展開をボールカットした日本。トランジションの段階。日本陣地といえども、アルゼンチンとしてはスペースを消しながらの撤退が求められているシーン。2列目が2枚しかいないので時間を作る必要性があるが、一方で日本は前線への基準点がいないので無理にカウンターを仕掛けてカウンター返しに引っ掛かるよりも、バランスを整えつつボールを持つと。そして16:15 日本の渡邊がライン間に入る。ウィークサイドの仁部屋が手を上げてバ(をするかしないか)の要求。ボールを見つつもそこを逆DFの5番が首を振って見ている。この試合通じてウィークサイドの撤退は徹底されていたアルゼンチンのDF。仁部屋はフィンタをして足元で受けようとする。サイドからサイドへの展開をすれば、大きなアドバンテージが得られるシーンであるが、アルゼンチンの11番のDFが厭らしい。仁部屋の位置を首を振って確認しているから、サイドからサイドへのパスラインが直前で消された。多分、キャンセルしていなかったらパスカットされていたと思う。1列目のDFのウィークサイドへのラインを消しながら、他のDFと連動してどうボールに寄せるかは凄かった。日本的には出せそうで出せない感覚。その切り方の徹底は見事。キャンセル後のストロングサイドとバックパスでの2列目への時間を作ってから、星の抜ける動き。アルゼンチンのDFの1列目の門の間を取るような抜け方をしているから、パスが通ればチャンス。しかし、DFの14番がデート。ここでサボったら終わるから当然だけど。星の出足が早かったから、軽くプッシュすることで走路を膨らませている点は憎い。膨らんだ影響でDFに前に入られて門へのパスをカットされてしまった。

アルゼンチンの3点目もバが絡んでいる。

 

  • 後半18:44 アルゼンチンのプレス回避。4番のボールを貰う準備と8番のライン間に入る動き。マークする役割の室田は人に付く。1列目の清水はボールウォッチャーになっているが、中へのドリブルを警戒して待機しつつ、逆サイドへのラインを消している。しかし、ウィークサイドのバックドア(背中を取る動き)をしている14番をフリーにしている。誰が付くのか?結果的にDF2枚が釣られ、シンプルに逆サイドへの展開+オーバーラップの速攻。シュートまで打たせなかったことは素晴らしいが、アルゼンチンのオーバーラップに対して1列目の一番深い位置にいた斉藤が戻ってスライディングしなければ危なかった。ギリギリの守備。

 

攻撃でウィークサイドのバックドアを多用するなら、守備のセオリーもしっかりしていたアルゼンチン。

アルゼンチンのDFのウィークサイドの撤退は日本のバを警戒したもの。人に付くか、スペースを見るか、だとスペース優先。結果的にフィンタでウィークサイドに展開されれば日本の選手に時間とスペースを与えるが、その先の局面で使われたくないスペースは消している状況。

一見、時間を奪うというと前プレを連想しがちだが、1-2列目の連動とカバーリングで出し所を消してしまうアルゼンチンのDFはスコアと時間を管理していた。プレッシングラインは日本の方が高いし、明らかにプレス回避に困っていたアルゼンチン。

その日本に比べてアルゼンチンの方がプレスは緩いけど、とにかくカバーが速い。予測した1列目以降のポジショニングがエグい。ライン自体は上げ過ぎず、かといって下がり過ぎず。ミドルゾーンから後ろの部分(ゴレイロ前まで)で消してしまえばいいという共通理解。ボールを持つと困っていたのは確かで、アルゼンチン的には日本がボールを持っていた方が良かった感覚もあったのかも。

「足元の上手さ=フットサルが上手い的」価値観からすると、この試合のアルゼンチンはボールが収まっていないし、プレス回避も全然駄目。ただ、局面毎の時間の流れが日本とアルゼンチンでは違った。

前プレなどで時間を奪うことで相手の時間を「マイナス」にして自チームに「プラス」に転換するのではなく、先読みに基づく「プラス」の積立方式みたいに、DF時の思考スピードが速く、日本はアルゼンチンのDFよりも高速化が出来なかった。ボールの動き、人の動きも含めた頭の動きが違った。吉川のゴール時は別だけど。

日本からすればボールを持つ余裕はあるし、スペースもそれなりに確保されている部分もある。だから、選手たちからすれば最後の最後の球際以外のバチバチ感は少なかっただろうし、想定以上よりもやれた感覚はあったと思う。それは試合後のインタビューから明らかで。その要因はプレスがハマっていたのと、ボールを多くの時間で握っていたこと。アルゼンチン陣地でのプレーが多かったこと。

しかし、端から見ると必ずスペースに居るアルゼンチンのDFに目が奪われてしまった。

こういう試合運びを見てしまうと、フットサルの上手い下手の価値観の違いなんだと思う。気になるのは日本的にはボールを持っている割には「ある程度」は崩せる感覚はあったのかどうか。

結果論だけど、単純に勝つためならばボールを持つよりも「前プレ+ショートカウンター+セットプレー」で要所毎にチャンスを作る方が日本のメリットは大きかったと思う。燃費も悪くない戦い方だろう。

しかし、失点の速さ、つまりスコアとアルゼンチンの選択から、日本はボールは持てるが、試合のコントロールは出来ていないケースに入っていたと考える。ボールを握る方が素敵だし、ポゼッションは好きだ。日本におけるポゼッションの価値観、ボールへの愛というのはフットサルもサッカーも同じ。

ただ、この手の試合を観ると現実と効率と価値観を突き付けられる。

親善試合の一つであるから日本の方向性を占うようなものではなくても、この試合の差というのは見栄えは派手なものではないがとても大きいと思った。

分かり易い絶望感ってのは、ボールを握りたいチームがボールを持てず、奪うために前プレするものの、さらりさらりと回避されて裏を使われてケチャップがドバドバ状態。インテル・モビスターとグラン・カナリアの試合がそんな感じ。アルゼンチン戦はこれではない。ボールは持っているが、アルゼンチンにスコア優位性から時間とスペースを支配されている。

試合後には陰湿でタチが悪い絶望感があったのだけど、現場のコメントとの温度差もある。現場が第一なので現場がやれている感覚があるなら、それを尊重したいし信じたい。だから、このタチの悪い粘着したような気持ち悪さは私の杞憂、思い込みであって欲しいのだけど。

 

ついでに後半5:03 森岡へのピヴォ当てからウィークサイドの滝田への展開のシーン。サイドからサイドへ。アルゼンチンのDFの1列目の14番が森岡に入る瞬間に首を振っている。だから、ウィークサイドのバックドアに反応できている。アルゼンチン的には惜しくもカットできなかったわけだが、アルゼンチンのお約束となっているウィークサイドの使い方(OFとDFともに)を象徴しているシーンの一つ。

 

アルゼンチンと日本ではウィークサイドの意識が大きく違った。

日本のウィークサイドで目立ったシーン。

  • 前半14:34~14:27 ウィークサイドにいた西谷が気になる。ストロングサイドの3人で終始。全く関与していなかった。逸見、森岡、降りてくる滝田の関係性、森岡のアウトサイドのパスから逸見と森岡がパラレラ等で抜けて裏を取ったシーン。ウィークサイドのアルゼンチンのDFも流石に西谷を見るよりも絞らないといけないわけで、スペースを埋めた。その逆DFが空けたスペースに一枚が撤退(森岡をマークしつつ)。状況的には3v3だが、ウィークサイドの西谷のポジショニングの高さが足りておらず、逸見の選択肢が一つ減っている状態。だから、2v3みたいなもの。自身をマークしているDFがスペースに引っ張られたのだから、相手DFの動き方を考えればもう少し高い位置を取って欲しかった。リスク管理ならば1枚残っているわけで。

 

  • 後半8:24 アルゼンチンの前プレを剥がそうとする日本のボール保持シーン。ウィークサイドへのケアを含めたアルゼンチンの守備の面倒臭さが表れていた。クワトロセットの日本は、渡邊が受けてプレスから逃げるためにゴレイロ方向に運ぶ。このシーンでは角度的に味方の顔が見えているのは逆サイドの選手だけ。残り2枚はライン間に入って抜けている段階。アルゼンチンの1列目としてはサイドからサイドの展開が一番面倒だから消したい。そのための6番の首振り。6番によってサイドーサイドのパスラインが消されているから、渡邊はサイドからどんどん中にボールを守りながら運ばないといけない。執拗な14番のチェック。ライン間からサイドを埋める皆本たちだが、ボール保持者はサイドが限定されている状態。逆サイドの味方には6番が付いており、仮に6番のDFを突破しても2列目のカバーがある。回避方法としては、ここまでサイドが限定されているので蹴り飛ばす以外にも渡邊がピサーダで皆本を使うのもあるが、見えていないものは出来ないわけで。それにピサーダをするには距離が随分とあるのでゴール前で取られるリスクもある。だから、マークがきっちりと付いている味方にパスを出すしかないわけで、状況的には自陣の角近くでの2v2+タッチライン際付き。プレス回避的には詰みに近いのだけど、1v2の囲い方~トランジション~1v2の囲いから打開。そのまま日本の3v2のカウンター。3レーンを抑えた理想的な形だったが、渡邊のボールを離すタイミングが速すぎた。中央のレーンがもう少し運ばないと、ボールを受けたサイドはDFのスライドで潰されてしまう。ボールを受けた仁部屋は中に入ろうとしたが、アルゼンチンの3人目が帰陣。仁部屋としては中と縦を切られて無理。シュートまで行くべきシーンだったが不発。

 

【ピヴォ当てからの展開】

 

日本のピヴォ当て後のシュートの展開が厳しかった。シュートまで持っていけない部分。ピヴォ当てが手段ではなく目的になっていると錯覚してしまうほどのサポートの少なさ、 つまり3人目の動きの遅さである。2枚目の動き方は徹底して、パス後の抜けてピヴォ周りの2枚目のDFを消すのに徹底していたから、その後のアクションである。

 

  • 前半10:45~29 ピヴォ当て後(ピヴォ清水から読むDF対応)が苦しかったと思う。この試合を象徴するようなシーン。日本の1点目のシーンは中央でのピヴォ当てであったが、この試合はサイドに追いやられるシーンが多かった。Fリーグでの清水の活動量と質を考えるとフウガと勝手が違うのを差し引いても物足りなさは否めないが、そこはアルゼンチンのDFを流石というべきか。ボールの出し所を探りつつ、保持していた日本。サイドでのピヴォ当て後、清水に入った直後。出し手の室田が抜けて、清水に近い1列目のDFを消す。ピヴォ当てのアクションは2枚目の動きは徹底されていたが、問題は3枚目の動き。清水のキープとマークのDFの駆け引き。その時間を使った3枚目のオーバーラップ。その走路とタイミングといった選択肢から逆算したようなDFの対応が上手かった。オーバーラップの瞬間に、マークの入れ替えする為に、清水に付いていたDFは距離を空けて追い越してくる日本の選手に抜かれないように対応するための距離を作っていた。1-2列目のマークの受け渡し。相手を観て動く重要性。清水と3人目のオーバーラップをするならば、清水が足裏でボールを引きながら窺う必要性があった。DFとの距離感とターンからカットインのオプションもあればサイドでのプレーも変わったかもしれない。ただ、清水もFリーグの時のように反転してからの展開は無く、アルゼンチンのDFによってピヴォのサポート待ちが限定されている状況が出来ていた。

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上のシーンとは違うが、同じ要素のシーンが下記。

  • 後半16:51~ 日本のプレス回避からピヴォ当てまで。イゴールのキック精度は大事。パス後のカットの走路と後方の自由とダイレクトなプレー。良いタイミングで森岡に縦パスが入ったが、その後の逸見の2人目の抜ける動きで森岡に2番目に近いDF(1列目)を消し、カットインの走路を作る。その後のサポートの遅さとポジショニングの問題。ピヴォ当て後のポジションバランスがどうなのか。3人目の動きとして西谷が仕掛けたのはオーバーラップ。しかし、森岡の外を回り込んで走るには距離がある+出発点が遠い。リスク管理として一枚は必ず中央に居ないといけない。西谷はそのタスクを担っていたから遅れたのもある。西谷が抜けたら、ウィークサイドの選手が絞って中央を埋めないといけない。自分が動くことで味方を動かす。感じるかどうか。西谷をマークしていたDFの4番は落ち着いてデートして対応。日本のピヴォ当て後が問われていた。

 

3-1セットで、アルゼンチンのDFの思考スピードを上回っていたのは吉川→清水→吉川のゴールシーンくらいだと思う。

吉川の右サイドの味方に手で高い位置を取れと指示した後の中央の清水へのピヴォ当て→清水がボールを守りながら中に入る→吉川はパス後の速いランニングに付いてこられない1列目のDF(ピヴォ当て後なので、ボールとスペースを見ないといけないので吉川から目線を外す必要性がある)→清水がボールを持ちながら中にDFを引きつけてスペースを作り、吉川が先ほどに指示した選手が右サイドで高い位置を取っているのでスライドができなくなっているアルゼンチンのDF(最終ラインは2v2の同数)→ピサーダへのコースへの吉川のランニングとそのままシュート。

 

 しかし、やはり見事だったのはアルゼンチンのDFピヴォ当て後の囲み方、コースの切り方、アングル。それに伴う日本の2~3人目の動きの判断。選手間の距離とバランス。

ピヴォ当ては一時的にピヴォを孤立させるものであるが、相手1列目はマークから目を外してボールとスペースを見るために背後を確認しないといけない。この視野から外れた瞬間のアドバンテージこそがピヴォ当ての醍醐味の一つだと思っているが、味方の2列目がどれだけオープンな形でボールを受けられるかどうか。ピヴォの質で殴るのも難しい相手の場合は特に大事になってくる。

そういう意味では、ピヴォ当て後の展開をみると、前述のようにこの試合では日本とアルゼンチンの思考スピード、両者の流れている時間に違いがあると思ったシーンの一つだ。それくらいのアルゼンチンの収縮スピード、スペースか人かでは、スペースを第一に消す。多少相手に時間を与えても、球際は闘って最後は滑ることも厭わない献身性。

所詮、親善試合。然れど親善試合。だって、現代表の試合を観るのは初めてだから。コンディションと連携の調整、テストという意味合いが強い位置付けの試合のため、結果よりも内容が求められているテストというのは前提とあって。

決して面白い試合ではなかったけど、アルゼンチンの底の深さが分からないくらい深いという意味では面白かった。OFのボールの持ち方、お尻と手の使い方、足腰の粘り。最後までのDFの徹底というのは、フットサルもサッカーもアルゼンチンでした。