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Ekonomac対バルセロナ(Barca Lassa)試合メモ

Ekonomac戦の気になったことについて。

Ekonomac戦はバルサが勝利したものの、勝ち試合において今季一番苦戦したと思う。

 

  • 前半19分46秒の失点シーン。

相手のゴールクリアランスから3-1でのボール保持。中央レーンの選手が、サイドに叩いた後に抜ける。サイドーサイドの展開にバルサも2v2で詰めるが、レオ・サンタナは中央を絞るためのカバーリングポジションから、サイドへの選手に寄せるから時間がある。中ドリとサイドの逆足配置による遠い足の有効活用、縦パス。出し手は前に抜けて、ボールを受けた選手は降りる。ディエゴがサイドでの2v1の挟み込みを狙って、ボールライン近くまで撤退すると、バルサの1stラインが下がるので、相手のレイオフで時間とスペースが生まれる。それを利用して前線に送り込むと、相手17番をマークしていたレオ・サンタナがスリップ(マークも離してしまっている+目測誤り)で、ゴレイロとの1v1をボレーで決められる。パス出し後の抜ける動き、前線からサイドにサポートを出る動きセットで人員を回して補填する。

 

  • ポゼッションが上手くいかない場合の時間の作り方が問われている。3-1セットにおけるアラとしての仕掛けの役割が大きいのはディエゴ。そのディエゴのボールの持ち方とスペースの共有化。やや後方に残すことで手前にスペースを作る。受け手のバックペダル、ストロングサイドのバランスとボールの位置。

 

  • クワトロセットでのボール保持時、ボールを動かして相手DFを敵陣に押し込むシーン。前半15:27 リヴィーリョスのドリブル、味方がストロングサイドの奥を取った後に、縦の仕掛けをカットされる。

ここでのウィークサイドの8番のポジショニングが気になる。状況は2-2で、ストロングサイドの味方が奥を取ったので、縦の仕掛けをしたが、ウィークサイドの味方もサイドの奥を取っている状態。相手DFのスクエアに入る動きで、ライン間にポジショニングしていれば、リヴィーリョスからすれば中ドリと左足による斜めのパスも選択肢となっていたかもしれない。2-2のピッチを広く使うボックス的状況だったから、保険としてバックパスでのやり直しからウィークサイド(8番)への展開もあったのだろうが、バルサのクワトロセットでのリヴィーリョスの仕掛けのタスクと、右サイドにおける左足の有効性を考えると、ウィークサイドのバランスが気になってしまう。

 

  • リアランスのロングスローでのフェラオの質的優位と速攻。バルサのメリット。ロングスローと見せかけて、手前に渡して3-1で保持することも勿論あるので、相手DFはプレッシングをするために1-3を作る。その際に、ロングスローをすればフェラオ対DFの状況になるから、相手DFとしては1列目のライン設定が問われる。この試合では、上記のようなシーンで2回目の時に、相手DFは撤退していた。リスク管理。なので、クリアランス時、バルサとしては自陣からボール保持を容易にできた。

 

  • 前半9:16 クワトロセットでのキックインによるボール保持シーン。キックインを受けたリヴィーリョスのパス後のカット。ボール保持者とのアイコンタクト、カットのリズムと走路に工夫を入れてからパラレラ。相手DF1列目の脇、サイドの時間。ストロングサイドの構築。相手1-2列間の圧縮、ウィークサイドでのホセリートの動き直し(逆DFの確認)。相手DFの1列目のライン設定とバルサの2列目のスペース。中央で持つことでサイドに時間を与える→ホセリートへ。中ドリ、味方のカット(相手1列目のボールサイドのDFを消す)、ホセリートにマークしているDFー1列目の逆DF間の門を通す左足、ウィークサイドのアドルフォのバックドア。ホセリートが中ドリをした瞬間に、ウィークサイドのアドルフォは動き始めている。絶好機を外す御愛嬌。ゴレイロの寄せるタイミングを褒めるべきか。

 

  • 前半4:48 メンバーをミックスしたクワトロセット。ディエゴとアイカルドがいる。前半残り4:55~4:46まで。ディエゴのアイソレーションを作ってからシュートに至るまで。4:52の段階でのウィークサイド~中央での2枚の重なりがあり、バランスが悪い。ディエゴに対して縦を切るDF、中を切るDFの2枚がいる数的不利な状況に、ホセリートのランニングで中を切るDFを消す。ホセリートが抜けたので、アイカルドがディエゴの保険と中央のスペースを管理するために絞る。カットインのコースが空いたので、ディエゴはカットインからニアにシュート。ゴール中央とセカンドポストに味方の配置はきっちり。

 後半

  • 後半16:25 クワトロセット、アドルフォのパラレラ前のスペースの共有、相手DF1列目裏。前線のDFの釣り方、バルサのボール保持の形に数合わせするためのサイド裏の活用。ロングパラレラ。責任感で付いていく相手15番。ここで付ききるのは当然。

 

  • 後半10:96 相手のキックインからPPをさせないバルサの前プレに対して、PP要員を投入したままのプレス回避を図る相手。エントレリネアス。敢えて中の選手を使うことで、1列目は裏を取られて背走し、ボールに近い2列目のDFは寄せるが(もう一枚は連動して絞る)、ボール保持者にとってプレスの負荷はあまり無く、サイドに簡単に叩ける。ゴレイロを投入しないでそのまま移行すべく。サッカーのバルサでいう、テア・シュテーゲンのGKから繋ぐシーンについて、相手がGKを蹴らせるために限定的前プレを仕掛けてくる中でも、少しのスペースのブスケツを経由して擬似カウンターを作る時に似ている。同じ構造。

 

  • 後半5分11秒 ホセリートのボールカットから。ホセリートの寄せとフェラオのプレスバック、ディエゴの中央スペースへの戻り方、トランジション、ディエゴが中央でそのままオープンになる、ディエゴの運びに対してフェラオのステップワーク、フェラオのマーカーを釣りつつ、中央のスペースを作る。ワン・ツー。相手DF7番の絞りをからかうようにディエゴのシンプルなアウトサイドでの叩き、フリーのホセリートのボールの受け方、相手ゴレイロを観察しながらのトーキックゴール。これが決勝点となった。

 

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困った時のセットプレー。セットプレーがめちゃくちゃ大事。

また、EkonomacのPPのタイミングが面白かった。前半からとかもあったし、後半13分くらいからも。

PPはトランジションを極力排除してカオスを無くす要素が強い。数的優位によるコントロール下でのゲームが進行するから、秩序を乱さない(PP返しを食らわない)ように技術、時間、スペースの共有、ボールの回し方、作りたいスペース、ミスをしない集中とそのプレッシャーが求められる。大変だ。

フェラオ以外はクワトロの名残の3-1セットが後半の時間、体力管理で従来の3-1セットをラスト5分という配分だった。