摂取したもの2018年4月
『エヴァQ』ショックを経ておよそ2016年から離れていたアニメ鑑賞からオタク復帰へ。知人に勧められて『ガンダム0083』を観てネチネチと突っついたのは4月。
『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』感想 狭い戦争 - フトボル男
『ウマ娘』なるアニメの衝撃ったらね。単なるスポ根+アイドル+競馬アニメだと侮るなかれだった。筋が通っている脚本と心情に合わせた画作りに唸るばかり。
10代の時にハマっていた伊坂幸太郎を久しぶりに読み返す。今の伊坂幸太郎は何を書いたのか?と手に取ってみた『火星に住むつもりかい?』は色んな人にも勧めたくらいハマった。所謂、第二期・伊坂幸太郎を経て時代性を捉えながら読むと感動する。当然読まなくても楽しめるけど。実験して試行錯誤した後にファンが望む伊坂幸太郎像をデザインしながらも延長上にあるのは原点回帰とかじゃなくて進化。個人的には伊坂幸太郎という作家がアップデートされた姿を見た。
あとは、なんといっても伊藤計劃。
なんだかんだ読まないままここまで来てしまっていたけども、とうとう読んでしまったよ。私の師匠が伊藤計劃に本気で嫉妬していた理由は『虐殺器官』を読んで納得。どういうことか。読めば分かる。ただ私の好みは『ハーモニー』だったし、若者特有のナイーブな語り口が刺さるかどうか。野心は感じるし、粗削りなんだけど、才能の剥き出しがね。スノッブ的態度と世界の距離と矮小化された自己は自戒として常日頃置いておきたい。
余談であるが世評的な話をすると、似鳥鶏は『100億人のヨリコさん』よりも『彼女の色に届くまで』であると思う。ミステリファンなら絶対『彼女の』だろう。私としては前者の方が印象的だったりした。SNS論と絡めた、特に現状のTwitter言論の墓場感を交えつつ読むと刺さった。今に閉塞感を覚える人は読んだ方がいい本の一つ。
伊坂幸太郎『死神の浮力』
伊坂幸太郎『死神の精度』
島田荘司『屋上の道化たち』
宇野常寛『資本主義こそが究極の革命である』
東野圭吾『聖女の救済』
吉田尚記『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』
伊坂幸太郎『火星に住むつもりかい?』
伊坂幸太郎『SOSの猿』
伊坂幸太郎『SOSの猿』感想 伊坂幸太郎が伊坂幸太郎を実験した - フトボル男
クリスチアナ・ブランド『薔薇の輪』
伊坂幸太郎『重力ピエロ』
米澤穂信『いまさら翼といわれても』
石田英敬『大人のためのメディア論講義』
デルフィーヌ・ミヌーイ『シリアの秘密図書館』
岡田斗司夫『大人の教養として知りたい すごすぎる日本のアニメ』
大塚英志『二階の住人とその時代 転形期のサブカルチャー私史』
大澤真幸『夢よりも深い覚醒へ』
押井守『凡人として生きるということ』
木村草太 大澤真幸 山本理顕『いま、日本を考えるということ』
似鳥鶏『100億人のヨリコさん』
似鳥鶏『彼女の色に届くまで』
押井守『ひとまず、信じない』
町口哲生『教養としての10年代アニメ』
結城昌治『エリ子、十六歳の夏』
仲正昌樹『集中講義!日本の現代思想 ポストモダンとは何だったのか』
結城昌治『白昼堂々』
NHK放送文化研究所『現代日本人の意識構造』
ヴィエト タン ウェン『シンパサイザー』
石持浅海『賛美せよ、と成功は言った』