おおたまラジオ

しまいには世の中が真っ赤になった。

おおたまラジオ

なぜ、おおたまラジオは挫折したのか

最後にラジオを配信してから半年が過ぎようとしています。 およそ一年弱、月一ペースで配信をしていた私たちがなぜ沈黙をせざるを得なかったのか。 これは内省的な文章でしかありません。 まず前提として、これまで依存していた配信環境のサービスが終了して…

古市憲寿『希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想』感想 あきらめによるモラトリアムの延長と成熟という名の幼稚化の拡大を図る

政夫:今日は古市憲寿さんの『希望難民ご一行様』という本、2010年に刊行された本について僕らが頑張って読み解いていこうと。 希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書) 作者: 古市憲寿,本田由紀 出版社/メーカー: 光文社 発売日:…

おおたまラジオ第11回 古市憲寿『希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想』 現代的な生きづらさに起因する若者像と成熟モデルのアップデートを図る

聴いて下さった方々、ありがとうございました。 『さらざんまい』を観て下さい。それだけを望みます。 欲望を手放すな。 希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新書) 作者: 古市憲寿,本田由紀 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2010/…

おおたまラジオ第10回 突発的超雑談/谷川ニコ『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い』喪157感想

政夫:一応第10回と銘打ちましたけど、今回は本来ならば古市さんの『希望難民ご一行様』をもとに読み解いていこうかなという流れだったんですけど、今日はちょっと違うということですよね。 希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想 (光文社新…

おおたまラジオ第9.5回 

podcast-is.seesaa.net おおたまラジオ第10回の「自分探し回」は5月26日に収録予定です。 課題図書は古市憲寿の『希望難民ご一行様 ピースボートと「承認の共同体」幻想』となります。 「自分探し」の文脈は、ラジオでいうと第8回によるものです。 お前ら、…

森田るい『我らコンタクティ』 現実を見ているからこそロマンが見れる

ろこ:今回のテーマがマンガじゃないですか。相当難易度高いと思うんですよ。 俺はある種、一回目に読んだ時に、マンガ=物語として楽しんで面白かったなとなったんだけど、そんで政夫君と打ち合わせというか話すじゃないですか。全然違う視点が出てくるわけ…

SNSとクラスタ化に伴うフィルターバブルについて

政夫:ポッドキャスト、地味に更新しているじゃないですか。 podcast-is.seesaa.net ろこ:はいはい。 政夫:第7回のスロウハイツの回をちまちまと更新している(笑) で、僕のおおたまラジオツイッターアカウントでは、ろこさんがポッドキャスト化したリン…

おおたまラジオ第9回 ポッドキャスト論/批評とレビュー/森田るい『我らコンタクティ』

~17:55 ポッドキャストとSNSの使用について ~35:40 批評とレビューの違いと観測によるエンドレス・ミー問題 ~1:35:54 森田るい『我らコンタクティ』の感想と疑問 マンガを語るという多角的な読み方に対する一面的な固定化に伴う内在的な問題 平成最後のお…

おおたまラジオ第8.5回 マンガを語るのって難しい/『ゆるキャン△』/# 平成ミステリベスト

これから定期的におおたまラジオ番外編をやっていきたいと思います。 こちらの番外編は文字起こしをしない(するまでもない)内容について語っていくということで、私自身のアウトプットの場を、特に喋りの向上を目指していく予定です。 いや、最近、ブログ…

相対化していく途中で自分探しが止まらない 『ブリグズビー・ベア』を添えて

ろこ:こんばんは。第8回。モヤっとしますね。番外編を聴きましたよ。 futbolman.hatenablog.com 政夫:ありがとうございます。 ろこ:なんすか、鋭いパスというか、受け手を全く考えていない。 政夫:鋭いパス(笑) 番外編は、今の時代的に居場所を変えて…

自分を変えるか、世界を変えるか。いや、居場所を変えろ! 異世界転生と『宇宙よりも遠い場所』と『ブリグズビー・ベア』

こんばんは。 おおたまラジオ番外編です。 2019年に入ってから、える・ろこさんと毎月一度はおおたまラジオをやっていきたいよね、というのを隠れテーマにやっているんですけど、映画を立て続けに傑作を2本を観て、一人喋りの意欲が湧いたというか、今月のお…

辻村深月『スロウハイツの神様』感想 僕らはこの現実と「世界」とどう向き合っていくのか

総論「スロウハイツ」と「家族」と「愛」 『スロウハイツの神様』は「お仕事系」ではなく「日常系」だ 狩野壮太からみえるクリエイター論 擬似家族としてのスロウハイツとリアル家族 長野正義は「鋏」を取り出した男 拝島問題 若いから物語を愛せるのか チヨ…

おおたまラジオ第7回 辻村深月『スロウハイツの神様』読書感想会 絶望を希望に、物語の意味を信じて肯定した人々

おおたまラジオ第7回 辻村深月『スロウハイツの神様』 絶望を希望に、物語の意味を信じて肯定した人々 おおたまラジオ過去最長の3時間超という圧倒的ボリュームで、辻村深月の傑作小説『スロウハイツの神様』を語りました。 いやー、このためにレジュメ10枚…

フットサルのポエム化と観測位置の苦悩

政夫:フットサルのポエム化の話をしてもいいですか。 ろこ:いいよいいよ!それは。 政夫:分かるんですよ。フットサルの実況ツイートって単語、単語、単語みたいになっちゃうじゃないですか。在原さんとかがやっていたのはハッシュタグでタグ付けするとい…

『ゆるキャン△』第1話「ふじさんとカレーめん」感想 自己完結しているソロ充の現在地

政夫:『ゆるキャン△』第1話を観たという感想を話したいと思います。 ろこ:またアニメかよ… 政夫:いや、やろうって言ったのろこさんですよ(笑)積極的に動いたのは。 ろこ:いや。確認してください。あの、話せる強度をね。 政夫:僕は第一話しか観ていな…

おおたまラジオ第6回 『ゆるキャン△』第1話「ふじさんとカレーめん」感想 ボッチへの解答としてのソロ充

動画時間 12:45~『ゆるキャン△』第1話感想 〝ボッチ〟への解答としてのソロ充 聴いて下さった方々、ありがとうございました。 冒頭にあるように昨夜は色々とバタバタしてしまい、主に自滅といいますか、予告していたろこさんが語るセレッソ大阪話はお蔵入り…

おおたまラジオの未来 俺たちが幸せになるには

ろこ:今年どうだったか…ラジオが走り始めたからね。俺の中ではやっぱり。 政夫:エポック・メイキングですね。 ろこ:そうだね。結局、自意識の話をしているけど。 政夫:俺たち自意識ボーイズとしてはね。 ろこ:反省とかするの? 政夫:反省…んー。 ろこ…

『ボヘミアン・ラプソディ』感想 現実/虚構で現実に耽溺しきったフレディと虚構に救われたオタク(『SSSS.GRIDMAN』を添えて)

政夫:スタートに語り難いと言ってしまった『ボヘミアン・ラプソディ』の話をしましょうか。(昨夜に)観て来ましたよ。ろこさんはいつ頃行ったんでしったけ。 ろこ:先週くらい。 政夫:率直な感想をまずやりましょうよ。どうでした? ろこ:俺は好きよ。め…

おおたまラジオ第5回『ボヘミアン・ラプソディ』/おおたまラジオのこれから

動画時間5:40~『ボヘミアン・ラプソディ』/批評という言論/『SSSS.GRIDMAN』を交えつつ 動画時間1:26:00~おおたまラジオの公開反省会 2018年最後のおおたまラジオでした。 本当にありがとうございました。 メインはタイトルにもあるように『ボヘミアン・ラ…

『GIANT KILLING』49巻 感想

政夫:『ジャイキリ』新刊を読んだんですよ。49巻。今、日本代表戦やっているんですよね。アジアカップ。で、49巻の内容はメインは中国戦で、監督のモデルがリッピなんです。 ろこ:懐かしい。 政夫:W杯優勝したイタリア人というプロフィールなんで、リッピ…

銀杏BOYZに捧げる愛と涙の語り

政夫:銀杏のLIVE行ったという話聞かせて下さいよ。 ろこ:政夫君は銀杏どれくらい知っているの? 政夫:高校時代、K君という子が銀杏好きだったのは覚えています(笑) ろこ:そんくらいか(笑) 政夫:そうです。K君は軽音部所属で。 ろこ:銀杏ってバンド…

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』を語りました

政夫:『青ブタ』4話~6話まで観たんですか?古賀朋絵回ですよ。 ろこ:はい。観ました。 政夫:どうでした。 ろこ:んー。んー。観たのが日曜の夜で、今日は土曜日じゃないですか。あとで話そうと思ったんだけど、銀杏BOYZのLIVEに行ったんですよ。なので… …

映画を観に行く友達が少ないんですが

政夫:俺の悩み聴いて貰ってもいいですか。 ろこ:急に(笑) 政夫:あのー、映画を見に行く友達少ないんですよ。切実な悩みで。 ろこ:これ共感してしまうんだけど。 政夫:マジっすか。俺、二人しかいないんですよね、映画観に行ける友達。 ろこ:ちょっと…

『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』を語る

政夫:DM来てビックリしたんですけど、『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』を観ているらしいですね。 ろこ:それは3話まで観たよ。面白くて。政夫くん観ているかなって。 政夫:マジでビックリしましたよ。なんで、ろこさんが『青ブタ』観てんの…

『サッカー経験者は何故スタジアムでJリーグを見ないのか』と「観るスポーツ」としての展開

ろこ:お互いにそんなにフットサルを観ていないんだよね。 政夫:そうなんですよ。このラジオも二か月くらい間が空いちゃってロベルト・カルロスについて話すとかあったんでしょうけど、話題が腐っちゃった(笑) ろこ:ロべカルの記事をサラッと漁ったのよ…

村田沙耶香『コンビニ人間』感想 普通とは何か?を超えて

ろこ:読書の秋です。 政夫:ちょっといいですか。オードリー若林の『ナナメの夕暮れ』は読み終わったんですか。 ろこ:正確には読み終えていないです。まだ読んでいます。面白く読ませて貰っています。 政夫:直近のANNの若林のトークゾーンで『ナナメの夕…

バンクシー問題と美術教育どうなっているんだ問題

政夫:芸術の秋ですよね。秋といえば。僕らの語り口からして芸術とは程遠いような、そんな知性やセンスの欠片もないと思われると思うんですけど、僕はともかくとして、ろこさんは本当に芸術肌というか天才肌というかハイセンスの塊というか。芸術の問題をバ…

寿命論にノスタルジーを添えて/フットサルというコンテンツの現状

政夫:ろこさんがこれから話すのは好きであるからこそ、苦しくなってしまった男の末路というか断末魔ですよね。 ろこ:先に結末言わないで(笑)でも付け加えると、知的生産というかビジネスの世界でいうと。最近、落合陽一の動画をよく観ているんですよ。 …

山口つばさ『ブルーピリオド』が描く共感と体験

政夫:山口つばさの『ブルーピリオド』っていう漫画がありまして。これ、去年くらいから友人にオススメされていて。この『ブルーピリオド』が『桐島、部活やめるってよ』のアンチテーゼなんですよね。 ろこ:おー、大きく出たな。 政夫:どういう話なのかと…

おおたまラジオ第4回『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』/銀杏BOYZ/GIANT KILLING49巻/フットサルの言語化と観測問題

おおたまラジオ第4回『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』/銀杏BOYZ/GIANT KILLING49巻/フットサルの言語化と観測問題 『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』 『青ブタ』の4話~6話は話としてはチープでありながら、王道的展開をどれだ…