おおたまラジオ

しまいには世の中が真っ赤になった。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

2015年から2016年に書いたテクストをブログに移した。 この際だから改訂作業をしてみようと試みたが、殆ど手を付けないまま組み込んだ。 ぶち込んだ文書は大体が『読書』と『memo』へ。 2016-01-01から1年間の記事一覧 - フトボル男 これで空白だった2016年…

坂口安吾『桜の森の満開の下』感想 エモいだけで生きられない

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫) 作者: 坂口安吾,川村湊 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1989/04/03 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 38回 この商品を含むブログ (135件) を見る 図書カード:桜の森の満開の下 ゼロ年代はエモかった 住めば都、郷に…

文章ってセンスではなくてスタイル

文章のノリが悪い。 書き続けないと錆びるってのは本当で、構成や要点の掘り出しを付け足しては削るみたいな作業が久しぶりにきつかった。 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている12巻』感想「本物」への歩み - フトボル男 『夜、僕らは輪になって歩く』…

徹夜本

10代の私は伊坂幸太郎が好きだった。 撃ち抜かれてしまった。 陽気な伊坂幸太郎が世界を回していると思っていた。 今、彼の著作をいくつか読み返している。 そして、徹夜本を思い返した。 数多の読書体験の中でも徹夜本という機会は多くない。 読書する頻度…

『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』感想 狭い戦争

作劇上の機能性 『ガンダム0083』のジレンマ 地球連邦もデラーズ・フリート(ジオン残党)もよく見えない。 消耗していくだけの戦争であり、『ファーストガンダム』と『ガンダムZ』の間を補完するミッシングリンクが本分なだけにその目的化から、落とし所と…

バルセロナ(Barça Lassa)対Santiago 試合メモ

前半19:31 バルサのDF、ジャンプ、サイドの2列目のマークの受け渡し、相手はカーテンと中ドリ、それに対するリアクションでの数的優位の絞り方。 前半19:10 レオ・サンタナの中抜け~パラレラでのセンターレーンの解放、右サイドでのジョアオの左足のアング…

グロ描写アレルギーの私がオススメできる凄い本

グロ耐性が無い。 医療ドラマのオペシーンですら無理。出血シーンも相当厳しい。 宇多丸師匠のATB映画の『アポカリプト』を観た時のショッキングさは忘れない。グロ抜きでも映画自体の内容も衝撃的だったけど。 「暴力の上書き保存」が描かれたことから考え…

バルセロナ(Barça Lassa)対Pescara 試合メモ

前半19分30秒頃のフェラオへの当てからカバーリングポジションを捨てて飛び出すレオ・サンタナのチーム内での相互作用、プレーエリアの噛み合わせ、ダイナミズムが光る。 前半19:04秒 レオ・サンタナの持ち出しとピヴォ当ての相手DF時のポジショニング。 前…

映画『夜は短し歩けよ乙女』感想 森見登美彦の魔性的な京都を描く難しさ

「夜は短し歩けよ乙女」 Blu-ray 通常版 出版社/メーカー: 東宝 発売日: 2017/10/18 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (8件) を見る 酔いどれ感想 森見登美彦の描く「京都」 作家と作品は別物ではない 前置きとして、私は熱心な原作ファンではない。 …

メールで良かった

映画を観た。 アニメ映画『夜は短し歩けよ乙女』を観た。 面白いだとか好みだとか置いといて凄かった。 衝動的に複数の知り合いに夜深い時間帯にメールを書き殴り、送り飛ばしてやった。 昨年からスマホがずっと壊れている。 だから知り合いとの連絡手段はPC…

今野晴貴『ブラックバイト 学生が危ない』読書感想

ブラックバイト――学生が危ない (岩波新書) 作者: 今野晴貴 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2016/04/21 メディア: 新書 この商品を含むブログ (6件) を見る 概要 他人事では済まされない半径5m以内の問題 消費行動も政治的行動である 概要 学生たちを食…

『コードギアス 反逆のルルーシュ』感想 捻じれた構図と因果

コードギアス 反逆のルルーシュ 5.1ch Blu-ray BOX (特装限定版) 出版社/メーカー: バンダイビジュアル 発売日: 2015/05/27 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (7件) を見る 自分を王だと思っている王は、自分を王だと思っている乞食と同じだけ気が狂…

AI住宅の台頭 相対化される価値の見直し

中国政府はAIの発展を重視していて、昨年に世界スマート大会が天津市で行われたことには意義があったと思う。 天津市は直轄市の一つで、軽工業、機械電機、化学工業などが盛んな総合産業都市である。天津市は中国の近代の工業の発祥地でもあるから、開催地と…

Ekonomac対バルセロナ(Barca Lassa)試合メモ

Ekonomac戦の気になったことについて。 Ekonomac戦はバルサが勝利したものの、勝ち試合において今季一番苦戦したと思う。 前半19分46秒の失点シーン。 相手のゴールクリアランスから3-1でのボール保持。中央レーンの選手が、サイドに叩いた後に抜ける。サイ…

江戸時代の離婚

離婚とは、結婚生活という規制の弛緩を意味するもの エミール・デュルケーム『自殺論』 高校生時代の旧友が、事ある毎に「離婚してー」と言っていたのが高校2年の秋。 勿論、未婚であった。 この『論理のアクロバット』に魅せられたことから、私は都筑道夫を…

米澤穂信『氷菓』感想 薔薇色と灰色の叫び

氷菓 (角川文庫) 作者: 米澤穂信,上杉久代,清水厚 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2001/10/28 メディア: 文庫 購入: 17人 クリック: 956回 この商品を含むブログ (573件) を見る 米澤穂信は「古典部シリーズ」の『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリ…

冬に読んで面白かった本のまとめ 2018年1月~3月

宮台真司『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』 戸部田誠(てれびのスキマ)『1989年のテレビっ子』 広瀬和生『噺は生きている 名作落語進化論』 アンディ・ウィアー『火星の人』 斎藤環『「文学」の精神分析』 宮台真司『私たちはどこから来て、どこへ…