AFCフットサル選手権2018を終えて フットサル日本代表へ
正直に書こう。
代表は結果が全て。
タジキスタン戦の内容の悪さよりも勝ち点を得たことの方が大事である。内容の悪さが目立っていた序盤から試合を重ねていく毎に仕上がっていった日本は、アジアのトップを賭けたイラン戦で力尽きた。
悔しい。
*
フットサル観戦歴1年目の新規ファンである私は、ブルーノ・ガルシアの日本代表の今までの試合を自分なりに纏めながらブログで追い掛けた。
モチベーションはアルゼンチン代表に興味があったから。
Fリーグを初めて観た今シーズン。
日本代表の選手たちを把握できるくらいにはチェックしていたが、日本代表よりもW杯王者なるアルゼンチン代表への関心が勝っていた。
そして、アルゼンチン戦2試合を書いた後の次なる目標はイラン戦、つまり決勝で日本が戦うであろう相手を目標にAFCフットサル選手権を書き続けようと思った。
私は、一度スイッチが入れば短期間だけ集中的に行える癖がある。それは逆説的にいえば大半がオフのままで飽きやすいだけなんだが。
フットサルは、サッカーよりもスケジュールがタイトである。バーレーン戦、イラク戦に至っては連日の日程だった。決勝の打倒イラン戦を目標に試合毎に纏め上げると自分に課したが、タイトなスケジュールに勝手に追いやられていた。
途中で「俺、なにやってんだろ」と思うくらいに、たかがブログなのに趣味よりも義務感が生じるような気味の悪さ。
それでもなんとかイラン戦までに辿り着いた。
日本代表は、イラン戦直前の準決勝のイラク戦時点でチームとしての一体感が出来上がっており、セット毎、チームの成長が見て取れた。
その形をブログに書き殴っていたら、日本代表への想いも強くなっていく自分がいた。キッカケはアルゼンチン代表から始まったものだったが、いつしか日本代表の勝利に安堵し、気持ちが良かった。
目当てのイラン戦がおじゃんになるから? いや、そんな計算は無くなっていた。
そして、イラン戦。
清々しいほどの完敗だった。
相手のイランはアジアを超えてワールドクラスである。W杯を狙えるチームなのだから、親善試合のアルゼンチン戦の結果だけをみれば日本が負けるのは別に不思議なことでもないかもしれない。
しかし、アルゼンチン戦からイラン戦まで重ねてきた現代表としてのキャリアは、着実に成長をしている部分を示していた。
もしかしたら。そんな夢を見るくらいには。
悔しい。
後半は涙が出そうになった。
現地まで足を運んで声を枯らして応援しているわけでもないし、特別に思い入れのある選手がいるわけでもない。
日本代表が仮にイランに勝利したとしても、日本フットサル界の止まった時計の針の重さとかよく分からないし、私の日常生活になにかプラスになるわけでもない。それは同時にマイナスになることもないわけだが。
ただただテレビの前で観ていただけだ。
それなのに、なんでこんなに悔しいのだろうか。
きっとこの1年でフットサルに魅了されたからだろう。フットサルの素敵なところ、改善しないといけないところが分かるようになってきたこの1年で、最も試合の結果に一喜一憂した。
フットサル日本代表の試合を観たのは今回が初めてだった。
フットサルを観る前、1年前の私は知らなかった選手たちが日本を代表として戦った試合を記録した。
それだけだった。
無力だ。
それが悔しさに拍車を掛ける。何もできないもどかしさだけが残っている。
なにか力になれないだろうか。
さきほど、日本代表が勝とうが負けようが私の日常に何かしらの作用が働くものでもないと書いたが、撤回する。
イラン戦から、悔しさで彩られている。ネガティブ一色。
今は悶々と耐え忍ぶしかないのだろうか。時間が癒してくれるのだろうか。
無力である。
*
今はイランに勝てないかもしれない。いずれイランのような高みに辿り着くと信じるしかない。
アジアを超えて世界を狙うチームになるために、代表は次に進まないといけないのだろう。そのためには協会を含めた環境整備に危機感を抱いているのは、ブルーノ・ガルシアのコメントにあるように。
日本フットサル界が次のステップを歩むことを信じて、私個人でも何か尽力したい。決して日本フットサル界に何かを投じようといった使命感やら責任感はないし、改革のキャンペーンをやるような影響力もない。
それでも、新たなに進むために何かやってみたい。
個人でどうこうなる簡単なものではないし、驕っているわけでもない。私が何かしたところで何かが変わるわけでもないだろう。
しかし、なにも出来ない無力感が和らぐなら喜んでやる。
日本フットサル界のためと言いながらも、自分のためなんだと思った。人間だから打算が働いているだけかもしれない。
それでもいいと開き直っているのが今。何かを進めるなら今だ。
イラン戦の後半から試合が終わるまでの時間に湧いた気持ち。もう味わいたくない。
2年後、フットサルに携わっている人たちが笑っていられるように信じながら、今から動くしかないと思った。
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