おおたまラジオ

しまいには世の中が真っ赤になった。

小論・雑談

『機動戦士ガンダムUC episode 4    重力の井戸の底で』感想 バナージ・リンクスを考える

機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) [Mobile Suit Gundam UC] 4 [Blu-ray] 出版社/メーカー: バンダイビジュアル 発売日: 2011/12/02 メディア: Blu-ray 購入: 25人 クリック: 687回 この商品を含むブログ (71件) を見る 『ガンダムUC』で一番好きなエピソード…

「テレビの嘘とくだらなさ」と不条理は等号なのか

news.livedoor.com テレビの構造の主要素として「嘘とくだらなさ」があると思っている。 嘘という言葉が強いと思うならば、「虚構」と言い換えても差し支えないだろう。「虚構」だからこそが描けるものがある。 テレビのキラキラとした演出は嘘であるから日…

オーストラリアの教育的価値観とスポーツの精神性からみるアイデンティティ

ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 (Sports Graphic Number Books) 作者: 生島淳 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/08/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (10件) を見る オーストラリアの教育活動…

船と舟 

「船」と「舟」は違う。 日本語を普段使っている人、日本語を勉強中の人ならば、漢字の厳密な定義、包括的概念を知らなくてもニュアンスで使い分けが出来ている人が殆どだろう。そこには無意識的な判別があると思う。 英語における「ship」と「boat」も同じ…

嫉妬は人生の辛口スパイスだ

久しぶりに嫉妬した。 七つの大罪の一つに『嫉妬』がある。嫉妬することは醜悪だと教えられ、自覚してから、ある程度の歳を取ってからは嫉妬するような機会は無くなっていた。大きな環境的な変化が無いまま時を過ごしているかもしれないが、『憤怒』はあって…

芝浜の酒

人情噺の傑作の一つに『芝浜』がある。 あらすじはwikiよりそっくり引用。 天秤棒一本で行商をしている魚屋の勝は、腕はいいものの酒好きで、仕事でも飲みすぎて失敗が続き、さっぱりうだつが上がらない、裏長屋の貧乏暮らし。その日も女房に朝早く叩き起こ…

AFCフットサル選手権2018を終えて フットサル日本代表へ

正直に書こう。 代表は結果が全て。 タジキスタン戦の内容の悪さよりも勝ち点を得たことの方が大事である。内容の悪さが目立っていた序盤から試合を重ねていく毎に仕上がっていった日本は、アジアのトップを賭けたイラン戦で力尽きた。 悔しい。 * フットサ…

おめでとう宇多丸師匠、フットサルの実況性

www.tbsradio.jp 宇多丸師匠が出世した。 めでたいニュースだ。 TBSラジオは野球中継からの撤退を昨年に発表していたが、その枠に宇多丸師匠が入るようだ。 嬉しい悲鳴もあり、不安もある。 『タマフル』の移動と拡張版と素直に受け取っていいものなのか。ム…

ラジオのトークゾーン、平山相太引退

オードリーのANN最新回(1月27日)の春日のトークゾーンで放送事故レベルのやらかしがあった。 http://オードリーのオールナイトニッポン | ニッポン放送 | 2018/01/27/土 25:00-27:00 http://radiko.jp/share/?sid=LFR&t=20180128010000 トークゾーンのネタ…

伊集院光嘘伝説カルタは空前絶後の攻めガルタ

伊集院光の深夜の馬鹿力リスナーなんだけど。 別に深夜ラジオをこそこそ聴いて眠れない寂しい夜をラジオに寄り添って貰いながら酒をちびちびやっているわけではないんだけど。 深夜の馬鹿力の話。 名物コーナーの「新・勝ち抜きカルタ合戦 改」で2週続いて勝…

エロ本、はじめの一歩、ご長寿グランプリ

www.sankei.com 横溝正史の文体が好き。本当に文章が上手い。小説が読まれる限り、あのように達者な文章が書ける人はいつまでも残ると思う。 中学生時代に『八つ墓村』を徹夜で読んだ思い出は財産である。中学生に「鍾乳洞」は刺激が強過ぎた。河原でエロ本…

禁断の関係

2014-2015シーズン、とあるビジャレアルファンとSNS上でマルセリーノ政権について語った。 マルセリーノ・ビジャレアルは安定的に世評が高かったが、特にこのシーズンはハイライトだったと思う。 今では鉄板になったビクトル・ルイスが加入したシーズンであ…

RADIO BOOK LAB TOKYOが終わる

ラジオが好きだ。 テレビを観る量とほぼ同じくらいラジオを聴いている。 隠しきれないインテリジェンスでクリス・ペプラーの語り口そっくりな私は、主にBBCのニュースとシャンソン特集のラジオが好みだ。 本当は芸人のラジオが殆どなんだけど。TBSラジオばか…

そうか、平成30年か

2018年になってしまった。平成30年ってpractical jokeすぎる。 今年は少し頑張らないといけないので気を付けたい。 動かしたい企画が2つあるから、不勉強と向き合うツライ1年になりそうだ。 * 年末の消化できたテレビのメモ。録画した特番が増えて、首が回…

同人誌を作った人間、作っていない人間

2017年12月24日。クリスマス・イブ。聖夜前日に友人が言っていた。 「世の中には2種類の人間がいる。同人誌を出したことがある人間と出したことがない人間だ」 昨年、実は初めて同人誌を買った。長らく愛読していたブロガーさんが纏めた文芸評論集を委託販売…

ゆっくり行こうか

思ったよりもバタバタが早く落ち着いてしまった。 来年の1月半ばまでは忙しいと思っていたら、案外早かった。 とりあえず、この一ヶ月は疲れた。そんな感じ。 年末の挨拶は既に済ませてあるので、改めてやるつもりはなくて、だらだらブログ更新をしていく。 …

自分が書いた文章を読み返すのキツくない?

以前のスポナビブログ「フトボル男」を開設する前は、サッカーメディアQoly様で執筆していました。さらにそれ以前の記事を公開する/しないよりも前のサッカー関連で書いたものは、今もWordに纏めていますが、それを意識し始めたのはロンドン五輪の日本vsスペ…

渡航『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』12巻 感想「本物」への歩み

渡航『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている12巻』 やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。12 (ガガガ文庫) 作者: 渡航 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2017/09/21 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る 待望の新刊! 前巻からおよそ2…

フットサルと出会ってサッカーのことを考えました

フットサルを観始めてから三ヶ月が経ちました。フットサルから得た衝撃は近年でもトップクラスの体験で、今ではフットサル観戦が趣味の一つとなっています。マジ感謝。 futbolman.hatenablog.com 本記事は、フットサル×サッカーの可能性について…それを書け…

乾所属エイバルを徹底的に語る

本ブログの管理人の政夫が、エイバルを追っかけている える・ろこ(@kiritanikiko)さんを招いて、エイバルについてインタビュー形式の対談したものを文字起こしした記事です。エイバルは、乾が所属していることもあって、日本のサッカーメディアに度々取り…

戦術オタクが浦和レッズのゴール裏に行ってみた

2017年4月22日土曜日 私は浦和レッズ対コンサドーレ札幌を観るために埼玉スタジアムへ足を運んだ。 普段、観戦する際にはゴール裏では観ないけど、今回は理由あってゴール裏を選択。 浦和レッズのゴール裏である。 浦和レッズのサポーターは日本一のサポータ…

監督という思考の迷路

自軍のストロングポイントと相手のウィークポイントが噛み合う場合、それは比較的楽観的な試合になるかもしれない。 しかし、噛み合わない時も往々として存在する。 ビジャレアルに限定すると、左SBのハウメ・コスタのハイボール目測の不安定さ、もともとの…

SBについての覚書

戦術のパラダイムシフトが可視化されている今日。世界を席巻してきたバルセロナへの対策に守備戦術は整備されてきた。パラダイムチェンジとも言えるペップバルサ以降のムーブメントとカウンター。 高レベルな攻撃陣によるバイタル破壊を防ぐために中央圧縮は…

ビジャレアルの今 4-4-2は最適解なのか

フアンマ・リージョ曰く、フォーメーションはメディアといったあなたたちが都合よく解釈するためのものである。彼から影響を受けたペップ・グアルディオラも然り。「フォーメーションの数字は電話番号のようなもの。意味など無い」とコメントをしたことがあ…

カンテやマケレレといった比較不能な価値について思うこと

マケレレ2世。カンテに付いた箔である。昨季のレスターで大ブレイクし、コンテのチェルシーに移籍。順調なキャリアと成長を見せている。 守備専にありがちな足元が玩具で繋げない訳でもなく、EURO2016ではフランス代表としてマテュイディと共にビルドアップ…