おおたまラジオ

しまいには世の中が真っ赤になった。

2018-01-01から1年間の記事一覧

おおたまラジオ第1.6回「ぼくのなつやすみは日本人の原風景と宗教」

ぼくのなつやすみは日本人の原風景と宗教 おおたまラジオ番外編です。またしても一人喋り。いつになったら第2回は行われるのだろうか。未定です。 今回は突発的な雑談回で明確なゴール設定がありません。 なんだか8月が終わるから夏の話をしたいなと思ってい…

摂取したもの2018年5月

継続的に伊坂幸太郎ブームから古本屋で伊坂関連の古雑誌を購入した結果、数々のインタビューと影響を受けた本特集などを読み込んだ。 それが大江健三郎『叫び声』と打海文三との出会いだった。『愛と悔恨のカーニバル』と『叫び声』はどちらもその日のうちに…

摂取したもの2018年4月

『エヴァQ』ショックを経ておよそ2016年から離れていたアニメ鑑賞からオタク復帰へ。知人に勧められて『ガンダム0083』を観てネチネチと突っついたのは4月。 『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』感想 狭い戦争 - フトボル男 『ウマ娘』なるアニメの衝…

摂取したもの2018年3月

この頃は長らく未見のまま封印していた『エヴァQ』を観た。 観てしまった。止めていたのに。『エヴァ』は薬物。 「私とエヴァ」についてはいずれ何処かで処理したいが、ラジオ内だとろこさんそっちのけ独壇場になってしまうから難しいか、端的にいうと『エヴ…

摂取したもの2018年2月

2月も引き続き落語ブーム。矢野誠一の文章が気持ち良くて色々漁った。好きな文章のリズムと丁度良い硬さに出逢うと堪らない。 談春の『赤めだか』に対抗した志らくの『雨ン中の、らくだ』は実質〝青めだか〟であるには違いないけども、こちらの方が若々しく…

摂取したもの2018年1月

知り合いの読書記録が吹き飛んだと聞いた。恐ろしいことこの上ない。 デジタルだけではなくネット上にログとして保存することにした。これでバックアップは完璧。 とりあえず今年分だけこちらに順々と残していくことに。 雑誌と漫画を除きつつ再読含めた読書…

せんでん!

podcast-is.seesaa.net える・ろこさんと行っているおおたまラジオ、ひそかにポッドキャスト化しています。 ポッドキャスト化やリンク先のブログ管理は、える・ろこさんがやっていて、並々ならぬ静かな情熱を感じさせます。 ありがてー。 それを大々的に宣伝…

麻耶雄嵩『友達以上探偵未満』感想 新世界へ行け少女たち

友達以上探偵未満 作者: 麻耶雄嵩 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/03/30 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (7件) を見る 麻耶雄嵩にしては普通である。 しかし、新しい。 世界を壊し、尽く読者を素晴らしく裏切ってきた作者・麻耶雄嵩にして…

ブログって

時々ブログを書いていて思うことは、別にブログという形態に拘らなくてもいいんだろうなと。 書くのが滅茶苦茶好きだとしてもだ。 ツイッターよりも長い文章を書かないと内容が詰められないからブログをしているだけで、他の表現方法があれば迷わずそちらに…

志村貴子『青い花』 壊れてしまいそうな閉じた世界

青い花 Blu-ray BOX 出版社/メーカー: メディアファクトリー 発売日: 2013/09/06 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (15件) を見る アニメ『青い花』を観た。 百合とか分からん身分であるにしても、志村貴子の作品で繰り広げられる世界は徹底的にマイ…

渡航『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』12巻 比企谷八幡のジレンマ

futbolman.hatenablog.com 本記事は上記のリンク記事の補論として書かれたものである。 その前提で展開されていくものであるから、ご容赦いただきたい。 12巻の終盤にて、本作のトリックスターであり、唯一の贔屓目ではないバランサーとして、また外部の視点…

ニナ・サドウスキー『落ちた花嫁』 読書感想

futbolman.hatenablog.com 落ちた花嫁 (小学館文庫) 作者: ニナサドウスキー,Nina Sadowsky,池田真紀子 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2018/06/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る アバウトなおおたまラジオ文字起こし 紹介したい小説はニナ・…

おおたまラジオ第1.5回『落ちた花嫁』

おおたまラジオ第1.5回『落ちた花嫁』 落ちた花嫁 (小学館文庫) 作者: ニナサドウスキー,Nina Sadowsky,池田真紀子 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2018/06/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫…

第1回おおたまラジオ『ブルーピリオド』/寿命論/フットサル/『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』

第1回おおたまラジオ『ブルーピリオド』/寿命論/フットサル/『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』 ブルーピリオド(1) (アフタヌーンKC) 作者: 山口つばさ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/12/22 メディア: コミック この商品を含むブログを…

ニュータウンの歴史から多摩ニュータウンをみる

甦れニュータウン―交流による再生を求めて 作者: 福原正弘 出版社/メーカー: 古今書院 発売日: 2001/10 メディア: 単行本 購入: 1人 クリック: 14回 この商品を含むブログを見る 地区計画とは、生活に身近な地区の課題や特徴を踏まえ、住民と市が連携しなが…

深夜に一人でこっそりと『おおたまラジオ』番外編

インターネットラジオ「おおたまラジオ」が始まります - フトボル男 まだ、本編の第一回が行われていないのにまさかの番外編!?ということで、一人でしゃしゃりでた。 もう一人の担当者のえる・ろこさんには内緒で深夜にしっぽりと。 初めてツイキャスで一…

2018年上半期マイベスト本

futbolman.hatenablog.com 冬版を含めた総括記事。 危うく忘れるところだった。飽き性ってのは恐い恐い。 春(4月~6月)は以下に記す。 桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』 大江健三郎『叫び声』 打海文三『愛と悔恨のカーニバル』 伊藤計劃『ハーモ…

インターネットラジオ「おおたまラジオ」が始まります

年初めから企画していたものの、お得意のチキンっぷりとナアナアさで生きていたら春が終わり夏が始まってしまった。 やらなきゃいけなかったのに、いつの間にか夏になった。お前らと一緒にいるのが、あんまり楽しくてさ。 時をかける少女 10th Anniversary B…

オカヤイヅミ『ものするひと 1』感想 普通コンプレックスと同調圧力なんて吹き飛べ

ものするひと 1 (ビームコミックス) 作者: オカヤイヅミ 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/03/12 メディア: コミック この商品を含むブログを見る 「読んで欲しい」と言われ、友人から貸して貰った。 良く出来ている作品だ。 友人は「雰囲気が好み」…

川越市から覗く「町並み保存型まちづくり」

観光まちづくり 現場からの報告―新治村・佐渡市・琴平町・川越市 作者: 溝尾良隆 出版社/メーカー: 原書房 発売日: 2007/06 メディア: 単行本 クリック: 7回 この商品を含むブログ (1件) を見る 地区計画の一つに街並み誘導型地区計画がある。 これは、地区…

伊坂幸太郎『SOSの猿』感想 伊坂幸太郎が伊坂幸太郎を実験した

SOSの猿 (中公文庫) 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2012/11/22 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 9回 この商品を含むブログ (42件) を見る 正義の話である。 徹底的な善悪を管理するために組織的構造へ展開したものが、監視社…

藤井太洋『オービタル・クラウド』読書感想

オービタル・クラウド 上 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 藤井太洋 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2016/05/11 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (13件) を見る 久しぶりにSFを読んだ。 ミステリが主食な私は、サイバーパンク系は今まで何度か手にした…

伊坂幸太郎『死神の精度』感想 死神が観た人間のどうしようもない活力

死神の精度 (文春文庫) 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2008/02/08 メディア: 文庫 購入: 24人 クリック: 178回 この商品を含むブログ (500件) を見る なぜ、伊坂幸太郎は死神を書いたのだろうか。 死神とは何のメタファーなのか。 私…

2015年から2016年に書いたテクストをブログに移した。 この際だから改訂作業をしてみようと試みたが、殆ど手を付けないまま組み込んだ。 ぶち込んだ文書は大体が『読書』と『memo』へ。 2016-01-01から1年間の記事一覧 - フトボル男 これで空白だった2016年…

坂口安吾『桜の森の満開の下』感想 エモいだけで生きられない

桜の森の満開の下 (講談社文芸文庫) 作者: 坂口安吾,川村湊 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1989/04/03 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 38回 この商品を含むブログ (135件) を見る 図書カード:桜の森の満開の下 ゼロ年代はエモかった 住めば都、郷に…

文章ってセンスではなくてスタイル

文章のノリが悪い。 書き続けないと錆びるってのは本当で、構成や要点の掘り出しを付け足しては削るみたいな作業が久しぶりにきつかった。 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている12巻』感想「本物」への歩み - フトボル男 『夜、僕らは輪になって歩く』…

徹夜本

10代の私は伊坂幸太郎が好きだった。 撃ち抜かれてしまった。 陽気な伊坂幸太郎が世界を回していると思っていた。 今、彼の著作をいくつか読み返している。 そして、徹夜本を思い返した。 数多の読書体験の中でも徹夜本という機会は多くない。 読書する頻度…

『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』感想 狭い戦争

作劇上の機能性 『ガンダム0083』のジレンマ 地球連邦もデラーズ・フリート(ジオン残党)もよく見えない。 消耗していくだけの戦争であり、『ファーストガンダム』と『ガンダムZ』の間を補完するミッシングリンクが本分なだけにその目的化から、落とし所と…

バルセロナ(Barça Lassa)対Santiago 試合メモ

前半19:31 バルサのDF、ジャンプ、サイドの2列目のマークの受け渡し、相手はカーテンと中ドリ、それに対するリアクションでの数的優位の絞り方。 前半19:10 レオ・サンタナの中抜け~パラレラでのセンターレーンの解放、右サイドでのジョアオの左足のアング…

グロ描写アレルギーの私がオススメできる凄い本

グロ耐性が無い。 医療ドラマのオペシーンですら無理。出血シーンも相当厳しい。 宇多丸師匠のATB映画の『アポカリプト』を観た時のショッキングさは忘れない。グロ抜きでも映画自体の内容も衝撃的だったけど。 「暴力の上書き保存」が描かれたことから考え…