おおたまラジオ

しまいには世の中が真っ赤になった。

2018-01-01から1年間の記事一覧

バルセロナ(Barça Lassa)対Pescara 試合メモ

前半19分30秒頃のフェラオへの当てからカバーリングポジションを捨てて飛び出すレオ・サンタナのチーム内での相互作用、プレーエリアの噛み合わせ、ダイナミズムが光る。 前半19:04秒 レオ・サンタナの持ち出しとピヴォ当ての相手DF時のポジショニング。 前…

映画『夜は短し歩けよ乙女』感想 森見登美彦の魔性的な京都を描く難しさ

「夜は短し歩けよ乙女」 Blu-ray 通常版 出版社/メーカー: 東宝 発売日: 2017/10/18 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (8件) を見る 酔いどれ感想 森見登美彦の描く「京都」 作家と作品は別物ではない 前置きとして、私は熱心な原作ファンではない。 …

メールで良かった

映画を観た。 アニメ映画『夜は短し歩けよ乙女』を観た。 面白いだとか好みだとか置いといて凄かった。 衝動的に複数の知り合いに夜深い時間帯にメールを書き殴り、送り飛ばしてやった。 昨年からスマホがずっと壊れている。 だから知り合いとの連絡手段はPC…

今野晴貴『ブラックバイト 学生が危ない』読書感想

ブラックバイト――学生が危ない (岩波新書) 作者: 今野晴貴 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2016/04/21 メディア: 新書 この商品を含むブログ (6件) を見る 概要 他人事では済まされない半径5m以内の問題 消費行動も政治的行動である 概要 学生たちを食…

『コードギアス 反逆のルルーシュ』感想 捻じれた構図と因果

コードギアス 反逆のルルーシュ 5.1ch Blu-ray BOX (特装限定版) 出版社/メーカー: バンダイビジュアル 発売日: 2015/05/27 メディア: Blu-ray この商品を含むブログ (7件) を見る 自分を王だと思っている王は、自分を王だと思っている乞食と同じだけ気が狂…

AI住宅の台頭 相対化される価値の見直し

中国政府はAIの発展を重視していて、昨年に世界スマート大会が天津市で行われたことには意義があったと思う。 天津市は直轄市の一つで、軽工業、機械電機、化学工業などが盛んな総合産業都市である。天津市は中国の近代の工業の発祥地でもあるから、開催地と…

Ekonomac対バルセロナ(Barca Lassa)試合メモ

Ekonomac戦の気になったことについて。 Ekonomac戦はバルサが勝利したものの、勝ち試合において今季一番苦戦したと思う。 前半19分46秒の失点シーン。 相手のゴールクリアランスから3-1でのボール保持。中央レーンの選手が、サイドに叩いた後に抜ける。サイ…

江戸時代の離婚

離婚とは、結婚生活という規制の弛緩を意味するもの エミール・デュルケーム『自殺論』 高校生時代の旧友が、事ある毎に「離婚してー」と言っていたのが高校2年の秋。 勿論、未婚であった。 この『論理のアクロバット』に魅せられたことから、私は都筑道夫を…

米澤穂信『氷菓』感想 薔薇色と灰色の叫び

氷菓 (角川文庫) 作者: 米澤穂信,上杉久代,清水厚 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2001/10/28 メディア: 文庫 購入: 17人 クリック: 956回 この商品を含むブログ (573件) を見る 米澤穂信は「古典部シリーズ」の『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリ…

冬に読んで面白かった本のまとめ 2018年1月~3月

宮台真司『私たちはどこから来て、どこへ行くのか』 戸部田誠(てれびのスキマ)『1989年のテレビっ子』 広瀬和生『噺は生きている 名作落語進化論』 アンディ・ウィアー『火星の人』 斎藤環『「文学」の精神分析』 宮台真司『私たちはどこから来て、どこへ…

天才への追憶 『少女キネマ』を添えて

少女キネマ 或は暴想王と屋根裏姫の物語 (角川文庫) 作者: 一肇 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店 発売日: 2017/02/25 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 一肇『少女キネマ』を読んだ。 作中にあった文章に目を奪われた。 「あいつは……天…

さよなら リッスン?2-3

文化放送『リッスン?2-3』が終了した。 私は、みかこしこと小松未可子の月曜日リスナーであったが、昔に比べると(特に生放送時代から録音放送以降)聴く機会は徐々に減っていった。 久しぶりに聴いたリッスンは生放送で最終回。 放送内でも語られていた裏…

メッシに思いを馳せて

www.soccer-king.jp レオ・メッシはサッカーが楽しめているのだろうか。 そこがバルサとアルゼンチン代表の違いだと思う。 クラブと代表を比較するのもそもそもバックボーンを考えるとオカシイ話であるが。 背負っているものが重過ぎる。 メッシに限らず、し…

問おう、貴方が未来の読書家か

本が好きだ。 現代の本好きの大半は紙の本に慣れ親しんでいると思うが、市場を鑑みれば電子書籍の波が大きなうねりとなって飲み込んできている。 www.sankei.com ここでアンチ電子書籍として攻撃するつもりも、紙の本こそ至高だと持論もとい愛情を叫ぶつもり…

東川篤哉『探偵さえいなければ』読書感想

東川篤哉『探偵さえいなければ』 探偵さえいなければ 作者: 東川篤哉 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2017/06/16 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (6件) を見る 内容紹介:東川篤哉の本籍地・烏賊川市シリーズ、待望の最新刊。傑作…

ゲーム実況動画視聴童貞が何故ゲーム実況が賑わっているかを考える

私はゲーム実況動画を観たことがない。 恥の多い生涯を送ってた私*1としては細やかな自慢である。 友人の一人が、休日は飲みながらゲーム実況動画を観て過ごしていると酒の席で零して衝撃を受けた。 お笑い芸人のヒロシのキャンプ動画をオススメされたことも…

バーチャルYouTuber視聴童貞の考察

友人が酒の席で「最近バーチャルYoutuberにハマっている」と言ったのが昨年末。 彼とはそれ以来会っていないが、理由を問うことを忘れた。その時は酒に夢中だったから。 しかし、それが後々考えてみると魚の小骨のように喉に刺さっていた。 バーチャルYouTub…

『機動戦士ガンダムUC episode 4    重力の井戸の底で』感想 バナージ・リンクスを考える

機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) [Mobile Suit Gundam UC] 4 [Blu-ray] 出版社/メーカー: バンダイビジュアル 発売日: 2011/12/02 メディア: Blu-ray 購入: 25人 クリック: 687回 この商品を含むブログ (71件) を見る 『ガンダムUC』で一番好きなエピソード…

「テレビの嘘とくだらなさ」と不条理は等号なのか

news.livedoor.com テレビの構造の主要素として「嘘とくだらなさ」があると思っている。 嘘という言葉が強いと思うならば、「虚構」と言い換えても差し支えないだろう。「虚構」だからこそが描けるものがある。 テレビのキラキラとした演出は嘘であるから日…

オーストラリアの教育的価値観とスポーツの精神性からみるアイデンティティ

ラグビー日本代表ヘッドコーチ エディー・ジョーンズとの対話 (Sports Graphic Number Books) 作者: 生島淳 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/08/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (10件) を見る オーストラリアの教育活動…

フットサルマガジンピヴォ!Vol.63 感想

フットサルマガジンピヴォ! Vol.63 2010年 10/15号 [雑誌] 出版社/メーカー: 三栄書房 発売日: 2010/09/15 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (1件) を見る 古本でピヴォを集めるのにハマっている第2弾。読んで琴線に触れたものについて紹介と感想。気に…

船と舟 

「船」と「舟」は違う。 日本語を普段使っている人、日本語を勉強中の人ならば、漢字の厳密な定義、包括的概念を知らなくてもニュアンスで使い分けが出来ている人が殆どだろう。そこには無意識的な判別があると思う。 英語における「ship」と「boat」も同じ…

『ゲームの王国』読書感想

小川哲『ゲームの王国』 内容紹介:サロト・サル―後にポル・ポトと呼ばれたクメール・ルージュ首魁の隠し子とされるソリヤ。貧村ロベーブレソンに生を享けた、天賦の智性を持つ神童のムイタック。皮肉な運命と偶然に導かれたふたりは、軍靴と砲声に震える197…

嫉妬は人生の辛口スパイスだ

久しぶりに嫉妬した。 七つの大罪の一つに『嫉妬』がある。嫉妬することは醜悪だと教えられ、自覚してから、ある程度の歳を取ってからは嫉妬するような機会は無くなっていた。大きな環境的な変化が無いまま時を過ごしているかもしれないが、『憤怒』はあって…

芝浜の酒

人情噺の傑作の一つに『芝浜』がある。 あらすじはwikiよりそっくり引用。 天秤棒一本で行商をしている魚屋の勝は、腕はいいものの酒好きで、仕事でも飲みすぎて失敗が続き、さっぱりうだつが上がらない、裏長屋の貧乏暮らし。その日も女房に朝早く叩き起こ…

AFCフットサル選手権2018を終えて フットサル日本代表へ

正直に書こう。 代表は結果が全て。 タジキスタン戦の内容の悪さよりも勝ち点を得たことの方が大事である。内容の悪さが目立っていた序盤から試合を重ねていく毎に仕上がっていった日本は、アジアのトップを賭けたイラン戦で力尽きた。 悔しい。 * フットサ…

AFCフットサル選手権2018 フットサル日本代表vsイラン代表② イランのスコア優位と効率性による強さ

AFCフットサル選手権2018 フットサル日本代表vsイラン代表① 最高の前半だった日本 - フトボル男 後半 日本は1stセットから。 イランはプレッシングラインを下げて、スコア優位性からくる心理的な力関係とシンプルなピヴォ当てで攻撃。 イランのキックオフ直…

AFCフットサル選手権2018 フットサル日本代表vsイラン代表① 最高の前半だった日本

AFCフットサル選手権2018 フットサル日本代表vsイラク代表 仕上がってきた日本と逸見の異能 - フトボル男 試合を経ることで日本代表としてのチームの一体感は増していき、仕上がり具合はイラク戦で上々だったと思う。 アルゼンチン戦から数えて8試合目。チー…

AFCフットサル選手権2018 フットサル日本代表vsイラク代表 仕上がってきた日本と逸見の異能

1stセット 森岡、逸見、西谷、滝田 2ndセット 清水、吉川、室田、斎藤 3rdセット 星、皆本、渡邊+α AFCフットサル選手権2018 フットサル日本代表vsバーレーン代表 スコア優位と吉川智貴の存在 - フトボル男 吉川と皆本はシャッフルして他のセットに組み込む…

AFCフットサル選手権2018 フットサル日本代表vsバーレーン代表 スコア優位と吉川智貴の存在

1stセット 森岡、逸見、西谷、滝田 2ndセット 清水、吉川、室田、斎藤 3rdセット 仁部屋、星、皆本+α AFCフットサル選手権2018 フットサル日本代表vsウズベキスタン代表 前半マッチレポ - フトボル男 ブルーノ・ガルシア政権になって初めての完封勝利。実力…